☆ 株式相場展望 -週報- ☆ 2021/2/7(日)
☆ 来週の相場見通し
☆ 米国市場
先週の米国市場は週末にダウ平均は高値あと一歩のところまで上昇、ナスダック指数は高値更新となるなど堅調な地合いが続いた。好調な決算を発表することに加え、好調な経済指標などの発表もあり、買い急ぐ動きは見られないものの買戻しも交えて売られすぎ銘柄などがしっかりと戻すということになった。一方、好決算も織り込み済みということで上値の重くなる銘柄も多く、ナスダック指数などが高値更新となった割には冴えないものも多い感じだ。買われ過ぎ感が強い銘柄には手仕舞い売りも見られた。
今週は特に注目される経済指標の発表もなく、決算発表も出揃ってきて積極的に買い上がる材料には乏しいということだろう。新型コロナウイルス感染拡大が一服となっていることなどは好感されるのだろうが、買戻し一巡となったものも多く、総じてみると冴えない展開になるのではないかと思う。金利上昇がみられることから債券から株式への資金シフトが見られるかどうかも注目されるが、大きな資金シフトもないということだろう。
今週は水曜日は消費者物価指数(CPI)や卸売在庫・売上高の発表があり、木曜日未明に財政収支が発表される。夜には新規失業保険申請件数が発表され、金曜日は消費者信頼感指数速報値が発表される。決算発表もほぼ出揃ってきてツイッターやコカ・コーラの決算発表などが見られる。
☆ 日本市場
先週の日本市場は相変わらず乱高下となった。先々週に日経平均が2日で1000円近く下落した後、先週は3日で1000円戻し、300円以上下落したかと思ったら、400円以上上げるというように乱高下となった。ただ、既に決算発表を終えて好決算となった銘柄も手仕舞い売りに上値を押さえられる銘柄も多くなった。売られすぎ銘柄の修正などもあって指数が押しあげられたが、買われすぎ銘柄に関しては好決算も出尽くし感で売られ日経平均やTOPIXの上値も限られた。
今週の日本市場は上値の重い展開となると思う。決算発表も出揃ってきており、指数を押し上げるような決算もなく、買われすぎ銘柄などは好調な決算を発表しても売られており、買戻し一巡となったものから冴えない展開となると思う。少なくとも買われすぎ銘柄をさらに買い上がる材料もなく、上値の重さを嫌気しては手仕舞い売りに押されるような冴えない展開となりそうだ。
2月、3月は例年波乱となることも多く、今年も新型コロナウイルスの感染拡大が止まるかどうかということも注目されそうだ。3月決算を睨んでの持高調整の売り買いも始まるところでもあり、空売りが減少している銘柄もさらに増えると思われ、手仕舞い売りに押されるものも多くなるだろう。業績面で買われすぎている銘柄も上値の重さを嫌気しては売られるということになりそうだ。
今週は月曜日は国際収支や景気ウォッチャー調査などが発表され、火曜日はマネーストックや工作機械受注が発表される。水曜日は企業物価指数やオフィス空室率が発表され、木曜日は建国記念の日で日本市場は休場、中国も春節(旧正月)の休暇入りとなる。週末金曜日はミニ先物やオプションのSQ(特別清算指数)算出日である。
☆ 一目均衡表 テクニカル分析
・NYダウ
再び25日移動平均線を抜けてきたが上値のも重い展開となりそうだ。週末も上ヒゲ線となっており、週初に軟調となるといったん下値を試すことになるだろう。
予想レンジ 29,500ドル~31,500ドル
・ナスダック指数
週末に気迷い線となり、週初の方向で今週の動きも決まりそうだ。週初に軟調となると再度25日移動平均線のサポートを確認するような調整がみられるだろう。
予想レンジ 12,500pt~13,500pt
・日経平均
基準線や25日移動平均線にサポートされた形となっている。上値の節目となっている28,500円~28,800円水準で上値を押さえられそうだ。
予想レンジ 27,000円~28,800円
・日経ジャスダック平均
高値更新とはいかなかったが、25日移動平均線にサポートされた形となった。ただ、上値も重くRSIは上値余地もあるが、ストキャスティックスは高値圏にあり、再度25日移動平均線や基準線にサポートされる場面もあるだろう。
予想レンジ 3,800円~3,850円
・ドル円
「三役好転」となった後、いったん調整となるかと思ったが上値を試す動きになった。道平均線との乖離も大きくなっており、上値の重い展開となるだろう。いったん上値の重さが確認されると25日移動平均あたりのサポートまで調整となる場面もあるかもしれない。
予想レンジ 104.0円~106.0円
・今週の相場見通し