9〜10歳ごろの自己有能感を育てる

9〜10歳ごろの自己有能感を育てる

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コラム

「自分にもできることがある」と思える経験を

9〜10歳ごろになると、子どもは自己理解とともに、自己有能感を育てていきます。

自己有能感とは、「自分にもできることがある」「自分は誰かの役に立てる」「自分には意味のある存在だ」と感じる力です。

この力は、子どもの心を支えます。

勉強ができることだけではありません。

友だちを助けた。

自分の意見が役に立った。

作ったものを喜んでもらえた。

難しいことに挑戦できた。

小さな経験の積み重ねが、「自分も大丈夫かもしれない」という感覚になります。

しかし、ギフテッドや2Eの子は、この自己有能感が育ちにくいことがあります。

理由は、周囲からの評価が極端になりやすいからです。

「すごいね」

「頭がいいね」

と言われる一方で、

「どうしてこんなことができないの」

「ちゃんとしなさい」

「空気を読みなさい」

とも言われる。

すると子どもは混乱します。

自分はすごいのか。

それともダメなのか。

期待されるのに、叱られる。

ほめられるのに、孤立する。

この矛盾が続くと、自己有能感ではなく、自己不信が育ってしまいます。

この時期に大切なのは、結果だけでなく、役割と貢献を経験させることです。

得意なことを誰かに教える。

好きなことを発表する。

家庭の中で小さな役割を持つ。

作品や考えを認めてもらう。

困っている人を助ける経験をする。

ただし、無理に「すごい子」として扱いすぎる必要はありません。

大切なのは、子どもが「自分の力は人とつながるために使える」と感じることです。

私は、ギフテッドの自己有能感は、点数や賞だけで育つものではないと考えています。

誰かの役に立った。

自分の考えが大切にされた。

失敗しても、また挑戦できた。

そうした経験が、子どもの心に残ります。

9〜10歳のギフテッド児には、「あなたはできる子だ」だけではなく、「あなたの力は、人とつながる力にもなる」と伝えていきたいのです。
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