3〜5歳ごろの心の理論と、ギフテッド児のズレ

3〜5歳ごろの心の理論と、ギフテッド児のズレ

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コラム

「人の気持ちがわからない子」に見える時期がある


3歳から5歳ごろにかけて、子どもは少しずつ「自分とは違う心が、他人にもある」と理解していきます。

これは、心の理論とも呼ばれます。

相手は自分と違うことを考えている。

相手には相手の気持ちがある。

自分が知っていることを、相手は知らないかもしれない。

こうした理解が育つことで、子どもは友だちとの関係を少しずつ学んでいきます。

しかし、ギフテッドの子の場合、ここでズレが起きることがあります。

学習意欲や知的好奇心が非常に早く育ちます。

知りたい。

試したい。

説明したい。

自分の興味を突き詰めたい。

その一方で、相手の立場や気持ちを想像する力は、まだ発達の途中です。

すると、こんな姿が出ることがあります。

自分の好きな話を一方的に続ける。

友だちが興味を持っていないことに気づかない。

正しいと思ったことを強く言いすぎる。

相手が嫌がっているのに、理由が分からない。

大人から見ると、「人の気持ちがわからない子」「自己中心的な子」と感じるかもしれません。

でも、本人は冷たいわけではありません。

むしろ、自分の中にあふれる興味や考えが強すぎて、相手の心を見る余裕がまだ育っていないことがあります。

対応としては、「人の気持ちを考えなさい」と抽象的に言うだけでは不十分です。

具体的に教える必要があります。

「今、相手の顔はどう見える?」

「相手はまだ聞きたいかな?」

「一回話したら、相手にも聞いてみよう」

「正しいことも、言い方で伝わり方が変わるよ」

このように、心の読み取り方を一つずつ教えていくのです。

私は、ギフテッドの子には、知識の教育と同じくらい、心の教育が必要だと考えています。

頭が早く育つ子ほど、人間関係で傷つきやすいことがあります。

だからこそ、大人が責めるのではなく、相手の心を見る方法を一緒に練習していくことが大切なのです。
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