「まちづくり」か「街づくり」か

「まちづくり」か「街づくり」か

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コラム
 常用漢字表には「街」と「町」という漢字があり、「街づくり」と漢字で書かれることもあるのですが、一方で、都道府県や市区町村の施策などとしては「まちづくり」と平仮名で表記されることの方が多いようです。

 ということで、悩ましいのですが、私は、市町村内の地域コミュニティ全体を指す場合には「まちづくり」と書いた方がよいと思います。また、商店街などにぎやかな地域を限定した意味で使う場合には「街づくり」の方が適切だと思います。そして、特定の「町」を強調したい場合は「町づくり」としてもよいでしょう。

 結局悩ましさは残ると思いますが、迷ったら「まちづくり」としておけばよいのではないかと思います。

 ちなみに、平成26年2月21日付けで文化審議会国語分科会が公開した「異字同訓」の漢字の使い分け例(報告)」によると、「街」とは「商店が並んだにぎやかな通りや地域」の意味だとされています。したがって、「街づくり」と漢字で書くと、それは「商店が並んだにぎやかな通りや地域」を対象とするものになると思います。

 しかし、地方自治体における「まちづくり」とは、そのような商店街だけではなく、周辺部の農村地帯や居住地域を含む広い地域コミュニティを対象としているものが大半だと思います。そこで、そのような意味で用いる場合には、平仮名で「まちづくり」とする方が適切だと思われるのです。

 なお、「町」については、上記「報告」によると「行政区画の一つ。人家が多く集まった地域」とされているので、「地域コミュニティづくり」の意味で「町づくり」と書くことも避けた方がよいと思われます。



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