育休明けの「全部申し訳ない」を整理する。復職後の両立の悩みと、パートナーに話す前の気持ちの整理法

育休明けの「全部申し訳ない」を整理する。復職後の両立の悩みと、パートナーに話す前の気持ちの整理法

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コラム

育休明けの三重苦

育休から復職して、仕事・育児・家事の負担に苦しさを感じていませんか?その苦しさは努力不足だけが原因ではありません。「すべき」という思い込みを整理し、大切にしたいことを考え、パートナーと話し合う前の思考整理の方法をキャリアコンサルタントが解説します。

復職してから、なぜこんなに苦しいのだろう
育休から復職してみたら、想像以上に大変だった。そんな気持ちを抱えている方は、少なくないのではないでしょうか。

子どもの急な発熱で、保育園からの電話に仕事を中断する。時短勤務の時間内に終わらない仕事を、気にしながら帰る。帰宅したら、夜ごはん、お風呂、寝かしつけ、明日の準備。毎日を何とか回しているのに、どこかで常に何かが足りないような感覚が残ります。

「自分の段取りが悪いから」「もっと頑張れば何とかなるはず」。そう自分を責めている方もいるかもしれません。でも、仕事、育児、家事という複数の役割が同時に重なっているのです。苦しくなるのは、ある意味自然なことです。
この記事では、「もっと頑張りましょう」とは言いません。その代わり、自分が一体何に苦しんでいるのかを言語化して整理することをおすすめします。

筆者は国家資格キャリアコンサルタントです。人事の領域で採用や人材育成に携わってきました。筆者自身も、育休からの復職後に、仕事と育児の両立に悩んだ経験があります。だからこそ、誰かに話しながら気持ちを整理することの大切さをお伝えしたいと思っています。

第1章 それ、「私の中の『〜すべき』」にとらわれていませんか?


子どもの体調不良で仕事を休むたびに、申し訳なくなる
子どもが体調を崩すのは、避けられないことです。特に保育園に通い始めた頃は、月に2〜3回のように休むこともあるでしょう。
それでも、休むたびに、職場への申し訳なさがこみ上げてくる。そこには、「周囲に迷惑をかけてはいけない」「仕事はきちんとやり遂げるべき」という考えがあるかもしれません。この考えは、責任感の現れでもあります。ただ、それが強すぎると、自分を追い詰めてしまうことがあります。

ここで、こんな問いを自分に投げかけてみてください。
• 同僚が同じ状況だったとき、私は「迷惑だ」と思うだろうか
• 職場から実際に言われたことと、自分で想像していることは、区別できているだろうか

時短勤務なのだから、家事や育児は自分が多く担うべき?
勤務時間が短くなったから、家庭内の負担も自分が多く引き受けるべきだ。そう考えてしまう方は多いです。
ところが現実には、時短勤務になっても仕事量や周囲の期待は変わらず、時間内に終わらないことがあります。その上、家事も育児も担うとなると、負担は重なる一方です。

もちろん、「時短勤務の人が家事を多く担う」ことが間違いというわけではありません。夫婦それぞれの働き方や家庭の事情によって、ちょうどいい分担は異なります。大切なのは、「時短だから」という理由を、自動的に自分に当てはめていないかを確かめることです。今の分担は、話し合って決めたものでしたか。それとも、自然にそうなっていたものでしたか。

パートナーもきっとこう思っているはず、と決めつけていませんか?
パートナーに不満があっても、「言ってもわかってもらえない」「相手も仕事で大変だから」と、伝える前に諦めてしまうことがあります。その気持ちには、相手への思いやりも含まれているのでしょう。

ただ、相手の考えを確かめないまま、自分の中で結論を出してしまっていないでしょうか。相手がどう思っているかは、実はまだ何もわかっていない。そういう可能性もあります。

第2章 周囲の目ではなく、「私が本当に大切にしたいこと」を考える

罪悪感の奥には、自分が大切にしたいことが隠れている
仕事を休むことに罪悪感があるのは、仕事を大切にしているからかもしれません。子どもとの時間を大切にしたい。仕事でも成長したい。周囲との信頼関係を守りたい。さまざまな思いがあるからこそ、葉藤が生まれます。
罪悪感はつらい感情ですが、自分が何を大切にしているかを教えてくれるサインにもなります。

「周囲からどう見られるか」と「自分がどうありたいか」は違う
職場や家庭、社会から期待される役割と、自分が大切にしたい価値観は、必ずしも一致しません。

周囲の期待に応えようとするあまり、自分の希望を後回しにしていませんか。「こう見られたい」ではなく「こうありたい」を、少しだけ考えてみる時間をとってみましょう。

すべてを完璧にするのではなく、優先順位を考える
仕事も育児も家事も、すべてを同じ水準でこなそうとすると、負担は大きくなります。次の3つを、紙に書き出してみてください。

• 今の自分にとって、大切にしたいこと
• 今は手放してもいいこと、水準を下げられること
• 周囲(パートナー、職場、家族、サービスなど)に頁りたいこと

これは、「手を抜く」ためではありません。限られた時間とエネルギーを、自分が選んだことに使うための整理です。

第3章 パートナーと向き合う前に知っておきたい「本音で対話するための思考整理」

まずは、自分が何に困っているのかを言葉にする
「もっと家事をしてほしい」という不満の奥には、疲労感、孤独感、仕事への不安、自分ばかり調整しているという不公平感など、さまざまな感情があるかもしれません。

次のような問いで、ゆっくり整理してみましょう。

• 一番つらいのは、どんな場面か
• そのとき、どんな気持ちがあるか(疲れ、孤独、焦り、不公平さなど)
• 何が変われば、少し楽になるか

何を変えたいのか、何がつらいのか。それを自分で把握しておくことが、対話の第一歩になります。

家事・育児の分担を見える化してみる
実際にやっている家事や育児だけではありません。目に見えにくい負担も、いっしょに書き出してみましょう。

• 予定管理(保育園の行事、健診、予防接種のスケジュールなど)
• 保育園との連絡
• 持ち物の準備
• 子どもの体調管理、病院への付き添い
• その他、「気づいた人がやっている」こと

見える化の目的は、相手を責めることではありません。家庭の現状を、二人で一緒に把握するためです。ときには、パートナー側も、人に見えない負担を抱えていることがあります。それもあわせて整理できると理想的です。
相手を責めるのではなく、一緒に考えるための伝え方
「どうして私ばかり」という伝え方は、相手が防御的になりやすくなります。たとえば、次のような言い方はどうでしょうか。

• 「今の生活で何が負担になっているか、一緒に整理したい」
• 「これからどう分担していけるか、考えたい」
• 「あなたは今の生活をどう感じている?」

ただし、対話すれば必ず解決するとは限りません。相手の反応や家庭の状況によっては、すぐに変化が生まれないこともあります。それでも、自分の気持ちを整理しておくことは、これからの選択を考えるうえでの土台になります。

第4章 一人で抱え込まなくていい。言葉にすることで見えてくる自分の軸

誰かに話すことで、自分でも気づいていなかった気持ちが見えてくる
頭の中だけで考えていると、悩みが堂々めぐりになることがあります。誰かに話してみると、何に困っているのか、何を大切にしたいのかが、少しずつ見えてくることがあります。話す前は「時間がない」と思っていたのに、話してみたら別の気持ちが見えた。そんなこともあり得ます。

キャリア相談は、転職するかどうかを決めるだけの場ではない
キャリアコンサルティングとは、働くことや人生について、専門家と一緒に考えて整理する場です。転職や仕事探しだけではなく、今の働き方、生活、価値観を見つめ直すことにも活用できます。

仕事と育児の両立に悩むときも、自分がどう働きたいのか、どんな生活を大切にしたいのかを、一緒に考えることができます。今の仕事を続ける選択も、働き方を変える選択も、どちらもあり得ます。結論を急ぐ必要はありません。
まずは、自分の気持ちを整理するところから始めてみませんか

すぐに答えを出す必要はありません。まずは、自分の気持ちを言葉にしてみる。それが、次の一歩につながります。

まとめ 「頑張りが足りない」と決めつけず、自分の思い込みと大切にしたいことを整理しよう

この記事でお伝えしたかったのは、次のことです。

• 復職後の苦しさは、努力不足だけが原因ではない
• 「こうあるべき」「自分が頑張らなければ」という思い込みが、苦しさを大きくしていることもある
• 罪悪感の奥に、自分が大切にしたいことが見えることがある
• パートナーと話す前に、自分の気持ちと希望を整理しておくと、対話が進めやすくなる

今のあなたは、すでに十分に頑張っているはずです。だからこそ、もっと頑張るより、まずは立ち止まって整理してみる。そんな時間を、自分にあげてみてください。

一人で整理しきれないときは、誰かと一緒に考えてみませんか
仕事と育児と家事のどこにも、うまく応えられていない気がしている。そんなときは、一人で考え続けるより、誰かと一緒に考えてみるのも一つの方法です。
私はココナラで、キャリア相談を提供しています。今の働き方を続けるかどうかを決める場ではありません。今の状況を話しながら、何に苦しんでいるのか、何を大切にしたいのか、パートナーには何を伝えたいのかを、あなたのペースで整理していきます。
話せることは、まだまとまっていなくても構いません。「何がつらいのかも、よくわからない」という状態からでも、始められます。

最後までお読みいただきありがとうございました!
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