自信満々な数字ほど疑え、と痛い目を見てから思うようになった

記事
IT・テクノロジー
サービスの価格設計をどうするか、AIに相談していたときのこと。

「その手の費用は年1,000〜2,000円くらいですね」

って、ものすごく自然に返ってきた。口調が自信満々というか、迷いゼロなんですよね。数字までピンポイントで出してくるから、こっちも「ああ、そんなもんか」とスッと受け入れそうになった。実際、その場では「じゃあこの価格帯で設計しよう」と半分決めかけていた。

でもなんとなく、引っかかるものがあった。理由は説明できないんだけど、「このAI、ちょっと即答しすぎじゃないか」という違和感。経験上、AIが根拠を示さずに数字だけスラッと出してくるときは、だいたい平均値とか代表例を適当に丸めてることが多い。

で、面倒だったけどもう一回聞き直してみた。「本当にそんなに安いの?根拠は?」って。

そしたら今度は歯切れが悪くなって、「選ぶ種類によって差がある」という話が出てきた。これは怪しいと思って、自分で実際に検索して一次情報を当たってみたら案の定、選ぶ種類によっては実勢価格はさっきの1.5〜2倍。しかも一部のサービスはそもそも対応していないことまで分かった。もしあのまま採用していたら、後から「話が違う」ってなっていたはずで、冷や汗が出た。

正直、このくらいの手間を惜しんで突っ走ったことが過去に何度もある。AIに限らず、人から聞いた情報でも「それっぽい数字」が出てくると、つい裏取りをサボりがちになる。特に自分が疑わしく思っていない分野だと、尚更スルーしてしまう。

ただ今回改めて思ったのは、AIの回答の「自信満々さ」と「正確さ」はまったく別物だということ。むしろ自信満々なときほど、平均化されすぎていたり、古い情報だったり、条件を省略していたりする可能性がある。これはAIだけの話じゃなくて、仕事でもどこか似たような場面がある気がする。誰かの「だいたいこれくらいです」を鵜呑みにして進めて、後になって想定と違っていたという経験、たぶん誰にでもあるんじゃないかと思う。

便利な道具ほど、その便利さに引っ張られて確認を省きたくなる。でも一次情報に数分アクセスする手間を惜しまなければ防げたはずのミスは、思っている以上に多い。今回はたまたま事前に気づけたけど、「だいたい」で進めるところと、立ち止まって確認するところの線引きは、自分の中でもう一度見直そうと思った出来事だった。

こういうスプレッドシートの数字や集計を人の目でいちいち裏取りする手間、実はAIで自動レポート化してある程度まとめてチェックできる仕組みも作っています。

スプレッドシート集計をAIで自動レポート化します
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す