15話 想像とリアル 〜お客様 gallery〜 2

実際、どうなのか？

思案することは、好きなのですが

モヤっとしてしまうことは好きではなく

今も昔も変わらず、気になることは

自分で確かめたいと思っています。

例えば

インテリアコーディネーターの

資格を取りたいと思ったときは、

教本に出ている内容が、実際どうなっている

のか知りたいと思い、某工務店の求人募集に

応募し派遣というカタチで新築戸建て住宅、

合計50棟くらいの販売に関わったことが

あります。

家を売る。

実は、求人募集を見て面接を受けるまで、

自分が家を売るとは思ってもいませんでした。

モデルルームでお客様にご案内をする業務かと

思っていたのです。しかし、蓋を開けてみたら

都内住みたい街No.1に度々登場する街を更に

少し先に行きバスに乗って通勤するような、

少し離れた立地にある30棟超えの新築分譲

戸建住宅の販売をサポートする業務でした。

某工務店としても、なかなか売りにくい立地

で棟数もあるという事で、販売に時間がかかる

事を見越し、派遣社員を求人し初めて導入。

営業マン1人に、新入り派遣2人という体制を

とったそうです。

都内某インテリアショップで6年働いていた

時は、家具類の販売〜ディスプレイ、仕入れ

店舗の様々な統括など日々終電に近いくらい

多業務をこなしていましたが、さすがにこの

状態は良くないかなと寿退社。

その当時テレビでよく耳にした

オー人事 オー人事  ここに連絡したら取り急ぎ

良いのかと、初めて派遣で顧客入力事務を1年

やり、やはりインテリアの道で行きたいなと次

に見つけた求人がその、結果、家を売る仕事。

インテリアコーディネーター教本を持って

職場に行き、戸建て住宅が1棟、また１棟と

基礎から家が建っていくのを現場で見ては、

これが根太か、と教本と照らし合わせながら

職人さん達の仕事を見ていました。

もちろん、ちゃんと営業の方の販売サポート

準備や資料発送、接客などもこなしながら。

そして、業務についてから半年。

動向が遅いだろうと想定されていた新築戸建

住宅が、某工務店の部長や営業の方々も驚き

の早さで完売したのです。

これは、本当に喜ばれました。

長丁場を想定していた分譲が半年で完売。

そして営業の方は歩合制だったようで、

かなり懐が温まったようでした。

そして、

その分譲が完売したら終了予定だった契約が

接客力を評価していただき次の分譲の販売員

として、その営業の方と二人で移動したので

す。そして、再び不動向だった20棟近い分譲

を3ヵ月で完売させ派遣満了となりました。

ここでも、営業の方の懐は更に温まり、

売主も、某工務店の担当の方々も皆さんに

とって喜ばしい結果になりました。

接客力

家を売るのは初めての経験でしたが、

実はしっかり接客力は持っていたのです。

約6年。

当時、直輸入で平均30万前後のソファを

扱う価格層のインテリアショップ。

他にはない熟れたアイテム、インテリア好き

が集うそのショップでしっかりと売上げを

つくっていました。

更に、その時目指していたのは

インテリアコーディネーター。

接客するときも、何をどこにどのように

配置したら良いのか、またこの立地だと光の

当たり方がこうだからこうしたら良いのでは？

とか、濃いのか薄いのか、床色の違いでの

インテリアの考え方や、見え方、良い点・

悪い点などをご案内。

緊張した様子で来場されたお客様にとって

視点の違う営業トークに心地よさを感じて頂き

ちょっと見に来ただけなんですが、、という方

に購入していただけるケースも多々ありました。

良いことも、悪いことも、お客様と同じ視点で

会話しながら、更に様々な視点を加えていく。

実績や経験から思案し、

より良い決断を導き出すお手伝い。

今も、昔も、やっていることは同じです。

そして、もちろん

私も、

ちょっとした勘違いから始まった仕事

でしたが、現場で経験したことで、教本と

実際の繋がりがより明確になり、その後更に

学び続け独学でインテリアコーディネーター

資格を取得。

更には、家を売る通常業務に従事しながら、

新築分譲住宅の統括部長にコーディネートも

出来きます、と営業もしていたので、

不動向分譲住宅地のモデルルームチェンジを

2棟担当させていただくことも出来ました。

ポートフォリオ8枚目に出てくるので

お時間あればご覧いただければ幸いです。

複数のモデルルーム撤去でたまっていた

雑多に在庫されていた多数の家具調度の中

から、掘り出してきたアイテムを活用して

モデルルームチェンジを行いました。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

ちなみに、余談ですが

インテリアコーディネーターの資格は

一度取得しても、数年ごとの更新制。

私も来年また更新の時期を迎えます。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

そして、話は戻って

家を売る契約満了を迎え次に進んだのが、

ブログ3話でお話したことのある

デザイン事務所です。

３話　プロの定義とは... 体験から得たもの

想像とリアル

ココナラをやっていて、唯一モヤっとして

気になることがあります。

それは、やはりご提案した後

結果どうなったのか？という事です。

これまでは、

自分が提案したモデルルームなど

思案〜提案〜完成 まで、全ての流れを把握。

思案したものが、色々な意向が混じり合い、

結果どういうものになったのかまで確認でき

ました。

よって、失敗も成功も把握しでは次は！と

検証して進むべき道へまた進むのです。

しかし、ココナラでは

ご提案を喜んで頂けたまではいいのですが

現場を確認したことのないオンラインだけ

のやり取りで終えた内容が、本当に思案し

た通りだったのか、とても気になります。

でも、モヤッとはしたくないので

きっと、便りが無いのは、良い便り

と思うようにしています。

私がココナラでご提案しているのは、

モデルルームではありません。

もちろん、モデルルーム思案と同じように

ご要望を満たした素敵空間になるよう

最善のご提案をしていますが、

ココナラで心がけているのは、

ご依頼いただいた方が、実際に暮らして

心地よい、快適と思える空間のご提案です。

ご提案をそのまま再現して頂いてもいいし

頂かなくても、いいのです。

ご提案をきっかけに、インテリアの

変化を楽しんで頂けたり、新たなショップ開拓

に繋がったり、更にお客様のご意向に合うよう

アレンジして頂いて構わないのです。

それが空間の味わいとなり、お客様ご自身の

オリジナルインテリアとなっていく。

方向性は見いだすとしても、

テイストテイストと凝り固まらず、ベースを

抑えながら、柔軟に空間を整えていく。

インテリアコーディネートの醍醐味だと

思っています。

そして、ご提案することでインテリア業界が

より活性化してくれることを願っています。

ご要望と共に、

お客様にお好みのイメージ写真を頂戴して

おりますが、写っている写真の中に、

卸元が分かるアイテムが入っていることも

よく有ります。

その時は、ECサイトなどではなく安心して

卸元ショップやメーカーからご購入できる

ようご案内をしていますが、案外、

お客様のイメージ写真にあってもお客様が

それを選定され無いときもあります。

きっと、イメージとしてはお好みだった

けれど、いざ実際に入れ込める状態になった

ときに、今一度、ご自分の実生活と確かめ

合う思考作業をしているのだと思います。

理想だったけれど、ちょっと違ったのかも...

とか、

やっぱり今まで通りのここは残したいかも...

とか、

これくらいの予算で考えていたけれど

素敵になるなら、永く使う物だし、もう少し

予算を出せばどんなアイテムがあるのか

知りたいな、とか。

ご提案をきっかけに、

一つ一つ、インテリアを足しながら

確かめながらより快適な空間づくりをする。

持続可能なものを丁寧に選び、そばに置く。

思考の再構築。

とても良い流れができていると思います。

ご依頼から初回のご提案。

そして、お客様のご意向が更に加わり

セカンド提案。

実際に、引っ越してみたら

思っていた部屋にエアコンが無かったので

別の部屋に書斎を移したいのと、もう少し

予算を足そうと思うので、重たくて大事な

書籍を収納するシェルフをご提案いただけ

ますか？

とご連絡いただき、もちろんご意向受取り

再調整！

そんなやり取りを重ね、ご提案は完了に。

そのお客様より、

家具も搬入され、さらにはご出産もされ

落ち着かれたとのことで、

設置後の写真をご添付いただきました！

フェイクグリーンまで設置していただき、

イメージパースでご案内した位置から撮影

してくださっていました。

そのお心使いに感謝の想いでいっぱいです。

これから、お子様のご成長と共に、暮らしも

空間も変化していくことを見越し、踏まえた

リビングダイニングそして各居室のご提案。

この、ご提案を “きっかけ” に

◯ご自身の暮らし方を改めて思案する

◯選ぶインテリアの選択肢が増える

それが、より良いのだと思います。

『適宜ピックアップして使ってください』

とメッセージを頂きましたが、

赤ちゃんの育児でお忙しい中、お部屋も

片付けていただいたそうで、さらに

写真を拝見するとテーブルコーディネート

まで♪ そして、パターンも変えての撮影！

その細かなお心遣いに驚き、とても有り難く

全て掲載させていただきました。

お子様のご成長にも合わせて思案した和室も

お役に立てるかと。

育児の大変さもありながらも、笑顔こぼれる

暮らしが広がっていくことと存じます。

重ねた経験が、お役に立てて良かったです。

モヤッとの解消！

そして、お好み写真に沢山入っていた

エーロサーリネンのチェアではなく

D案にされたのだと、ちゃんと把握でき

私のモヤっともスッキリに変わり、

設置後の写真をダイレクトメッセージを

通じてご添付いただけたことに、

とても感謝しています。

更には、ご提案する部屋のご変更や

追加のご提案があったことに対し、

おひねりというカタチで表していただき

お心遣い誠にありがとうございました。

オンラインだけでも、

お互いを想いやり、本音でやり取りをする

とてもいい経験を、このココナラでさせて

頂いています。

引き続き、目の前のご提案を

しっかり思案していきたいと思います。

想像とリアル 〜お客様 gallery〜 

これからも、写真を頂戴できたときは

実際、どうなったのか？

が明確に見えるように、このブログで

ご案内していけたらと思います。

見せる（公開）＝模倣される 

という極当たり前な図式は否めませんが、

私にとって、ご提案シートやイメージパースは

私の頭の中＝思案を伝えるためのツールの一つ

であって、見せる（公開） というリスクを取り

ご提案するものをしっかりと掲載することで、

オンラインだけでのやり取りというご不安や

頼むかどうか、ご依頼を迷われるお客様が、

安心感を持ってご判断できる方が良いと思い

このブログや出品物に掲載しています。

もちろん、ご依頼者様それぞれにお伝えする

インテリアノウハウや暮らしていく上での

ミソである部分（解説）については、見せず

ご依頼者様だけに、お話しています。

これは鎧です。

12話　等身大 と 鎧

そして、ご依頼に対し一つ一つじっくり思案し

リスクを取り情報をクリアにしているからこそ

皆様からちゃんと感想コメントをいただけて

いるのだと有り難く思っています。

とてもクリアで嬉しい循環です。

ありがとうございます。

一方的なご提案ではなく、ご依頼者様それぞれ

異なるご意向に、応えながら完成していく

インテリアコーディネートをご提案しています。

そして、

オンラインだけでも、よりリアル（対面）に

近いトークルームでのやり取りと、

ご提案する内容で、ご依頼者様と一緒に、

空間・インテリアづくり

そして、暮らし方の思案を楽しんでいます。

掲載写真：

ココナラでご提案したお客様への

ご提案シートの一部と、3Dイメージパース

そして、

お客様から頂戴した設置後の写真より。

インテリアコーディネートのご依頼に

おひねり そして、設置後写真のご提供

誠に、ありがとうございました。

Link design project