会社は休んだ。
でも頭の中は、ずっと仕事だった。
復職できるかな。お金どうしよう。みんなに迷惑かけてる。職場の人たちは今頃何を思っているだろう。自分がいない間に、どんどん置いていかれてしまうんじゃないか——。
布団の中にいるのに、頭だけは会社にいた。体は休んでいるはずなのに、全然休めていなかった。
あの頃、私が一番できなかったのは「休むこと」だった。
会社を休むことはできた。でも心が休むことへの許可を自分自身に出せなかった。「休んでいい」という言葉が、誰かに言われてもなかなか腑に落ちなかった。
頭ではわかっている。でも心がついてこない。休んでいる自分をどこかでずっと責め続けていた。
そんなとき、考え方をひとつ変えてみた。
「回復を、仕事にしよう」と。
休職中の自分の仕事は、回復すること。ちゃんと食べること、眠ること、穏やかな時間を過ごすこと。それが今の自分に課せられた唯一のミッションだと決めた。
そう思ったら、少しだけ楽になった。
「何もできていない」じゃなくて「回復という仕事をしている」。
罪悪感の色が少しずつ薄れていった。
もし今、休職中のあなたがこれを読んでいるなら伝えたいことがある。
復職のことは、今日じゃなくていい。お金のことも、職場への申し訳なさも、今すぐ解決しなくていい。あなたが今日やることは、ただひとつ。
自分に「休んでいい」と、許可を出すこと。
それだけでいい。それが今日の仕事だ。
回復は、サボりじゃない。ちゃんと前に進んでいる。
ゆっくりでいい。あなたのペースで、確実に。