小論文のひとり言「なぜわずかな準備で良いと思うのか」

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コラム
『小論文の添削講座をかれこれ3年ほど開講しています。そこで感じたさまざまな思いを、コラム風に書いてみました。これから受験で小論文が必要な人、私の講座を受講してみようかと考えておられる方はぜひお読みください。』
小論文の添削講座を持っています。

オンラインで指導するのではなく、書いた小論文を送ってもらい、こちらで添削して長い講評を付けて返却するスタイルです。

だいたいは入試が近く、差し迫った時期に依頼が殺到します。当然と言えば、当然ですね。

ただ送ってもらった初回の答案は、ほぼ100%不合格答案です。

これも当たり前と言えば当たり前で、だからこそ合格答案にすべく添削をしてもらい、再度書き直すなどして本番を目指すのでしょう。

しかし気になるのは、本番までの残り時間と、合格ラインの答案までの距離のギャップです。

「もうあと2週間しかない時期に、この程度の内容ですか?」

とは、さすがに口に出しては言いませんが、私に小論文を提出するタイミングで初めて書いたのではないかと思われる答案も中にはあります。

今回のコラムのテーマがまさにこれです。

「他の教科とは違って、なぜ小論文だけ、直前に準備すればそれで済むと思っているのだろうか?」

昔から"ぬえ"的な教科と言われ、イロモノ扱いされてきた感が否めない小論文。

日本では長らく知識詰込み型教育が主流でしたから、世間の目にそのようなバイアスがかかるのもわからないではありません。

(余談ですが、塩野七生さんの『生き方の演習 若者たちへ』を読むと、少なくともイタリアの学校では、教育における小論文の位置づけがまるで違うことが分かります。)

しかし最近は、日本の教育もずいぶん流れが変わってきたのではないでしょうか。

いずれにせよ、受験科目の1つとして小論文を選んだならば、他の教科と同様とまでは言わないまでも、その3分の1程度には準備して試験に臨むべきではと思わずにはいられません。

私の講座を受講される生徒さんの多くは、2つぐらいのテーマで新たに小論文を書き起こし、私の添削をふまえてそれぞれリライト。そこでおしまいとなるケースが多いです。

たとえ4回でも添削付きで入試直前に真剣に取り組めば、小論文の型や適切な文章表現ぐらいは身につくでしょう。

しかし本番で必要とされるのは、初見の課題に対する柔軟な対応力であり、手持ちの材料がない場合でもなんとか切り抜ける実践テクニックです。

そうしたものを身につけるには、最低でも3ヶ月、理想的には1年程度のスパンで、小論文の基礎体力を積み上げていくべきだと思います。






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