西洋占星術の基礎的な知識の部分で、理解が難しいと感じる方が多と思いますので、それを色々と解説いたします。
知っている人でも意外と穴があるかもしれません。
※どんどん後からまた追加します。
Q1.固定宮と不動宮の違いは?
A.固定宮と不動宮は同じ意味です。
人によって、どっちを使うか分かれますが、言っていることは同じなので特に気にすることはないです。
Q2.ノード軸とは?
A.ドラゴンヘッドテイルのことを示しています。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、180度の関係になっています。
そのため、一直線の軸が生まれます。これをノード軸と言います。
因みに、
日蝕と月蝕が起こる場所=ドラゴンヘッド・テイル=ノード軸
です。
Q3.地のエレメントで、土のエレメントではないのですか?
A.確か、西洋占星術を翻訳する時に、「earth」から来ているので、土よりも地の方が合っているとのことです。
また、本には全部「地」で統一されていますので、「地」を使うのが基本だと思います。
地でも土でも本質的には同じ意味です。
Q4.1ハウスに惑星があるので、なぜ2ハウスと読むのですか?
A.その場合は「5度前ルール」というものがあるためです。
カスプ(境界)の前の5度以内にある惑星は、次のハウスで読むという意味です。
カスプが一番影響が強いので、カスプに近いと、そのカスプのハウスの意味を持っているということになります。
また、ハウスシステムが沢山あるため、それによってカスプの位置がややズレるためです。
細かく読むと、どっちなのか論争になるので、多少幅を持たせておくと丁度良くなります。
Q5.なんで冥王星が一番影響が強いのですか?
A.冥王星が一番、太陽の外側にあり、公転周期が248年と遅いためです。
学校のクラスでも、動きが遅くてじっとしている人が強い影響力を持ちます。
周囲がその遅さに耐えられないためです。
仕方なくその人物に合わせるしかないです。
冥王星も同じ意味になります。
冥王星が獅子座だと、そのクラスは明るく元気に盛り上がる空気になるでしょう。
冥王星が山羊座だと、そのクラスは地味で重たく真面目な空気になるでしょう。
サインがその遅い人のキャラクターを示しています。
Q6.そもそもなんで星の影響が人間の個性に関係あるの?
A.占星術とは、「星の影響が人間の個性に関係している」という考え方から始まっています。
実際に生き物は、自分よりも大きなものに支配されて影響を受けて、その中で必死に努力して生活しています。
すると、太陽や月など、地球よりも圧倒的に大きな星の影響を解析しようとする行動は自然だと思います。
そして、人間は太陽系から影響を受けていると、古代の人々は考えたのです。
星の動きによって、人格に影響が出たり、時代が変化したりします。
Q7.トラサタとは?
A.トラサタは「トランスサタニアン」の略称であり、
トランスサタニアン=天王星、海王星、冥王星
ということを示しています。
この3つ惑星をまとめてトラサタと言います。
これらは、後から見つかった惑星で、17世紀に望遠鏡が開発されたことで、1781年に天王星、1846年に海王星、1930年には冥王星が発見されました。
西洋占星術は、今でも時代によって改良されたり進化しているのです。
Q8.冥王星は準惑星なのになぜ惑星扱いなのですか?太陽は恒星なのになぜ惑星扱いなのですか?
A.西洋占星術では、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10惑星を、全て惑星という呼び方で統一しています。
そのため、恒星や準惑星とは呼ばないです。
西洋占星術では、独自の世界観があり、そこから人間の個性や運勢を読んでいます。
こういうルールなので仕方ないです。
Q9.テレビの星占いって当たるのですか?
A.テレビの星占いは、「太陽サイン占い」を意味しています。
太陽は、周期的に動くため、1月は山羊座、2月は水瓶座、3月は魚座、という風にわかりやすく、その人の太陽サインを読むことができます。
そのため、メディアで使いやすいのです。
太陽サインは、牡羊座3/21~4/19などほぼ決まっており、複雑なソフトでいちいち調べる必要が無いのです。
そして、運勢のランキングは、その太陽サインとトランジットの月や金星の角度で、アスペクトから判断しているとのことです。
極めて個人的な部分の運勢を示しています。
そのため、そこまで大きな影響は無いです。日によってコロコロ変わります。
Q10.ハードアスペクトは凶で、ソフトアスペクトは吉だから、ソフトアスペクトが多いと良いのですか?
A.ハードアスペクトは「変化」を意味して、ソフトアスペクトは「調和」を意味します。
その良し悪しは、人によって変化してきます。
ですが、基本的に人間は、安定を求めるため、ソフトアスペクトの調和した関係の方が良いと感じるのです。
例えば2020年のコロナショックでは、環境がガラッと変化しました。
これがハードアスペクトのイメージです。
一般的には、恐らく「コロナ禍」と呼ぶので禍(わざわい)という悪い意味です。
職を失う人が生まれて、安定した生活が変化しました。
ですが、ポジティブに考えると、今までできなかったことに挑戦する機会になったり、この逆境をチャンスと考える人もいます。
また、結果的に社会のIT化が進んだので、良い面もあります。
そのため、ハードアスペクトの方がしんどいですが、その分得るものがあります。
ソフトアスペクトが多い人は、変化の少ない安定した人生を送りやすいです。
Q11.トランジット、トランシットどっちがほんと?
A.両方同じ意味になります。
古い本や年配の鑑定師の方は、「トランシット」と呼ぶことが多い印象です。
最近では、「トランジット」と呼ぶことが多いです。(恐らく)
私は、トランジットと記載しています。
Q12.プログレス、プレグレッションどっちがほんと?
A.両方同じ意味になります。
そして、進行図をプログレスチャートと呼び、その読み方の手法として、1日1年法があり、それをセカンダリー・プログレッションと呼びます。
このセカンダリー・プログレッションがメジャーなので、プログレスと言えば、1日1年法を指すことになり、またプログレッションでも通用します。
私は、簡単にプログレスで統一しています。
時間があれば、また更新して追加いたします。
ご参考になれば幸いです。