■『スコープクリープ』とは?
『スコープクリープ』とは、プロジェクトの当初の範囲(スコープ)が、正式なプロセスを経ずに徐々に拡大してしまい、遅延や予算超過、リソースの負担増などを引き起こす現象のことです。
当初は緻密に計画されていたプロジェクトであっても、『スコープクリープ』による要件の追加や変更、タスクの優生順位の変動や制御不能なトラブルなどによって、進行が妨げられてしまうということです。
この『スコープクリープ』には「無害なもの」もあります。
対応に多少の手間はかかるものの、結果としては成果物が多少増えるだけで、プロジェクトに大きな影響を及ぼさない場合などです。
■『スコープクリープ』の発生例
プロジェクトにおける『スコープクリープ』の発生例としては、以下が挙げられます。
●アイデアが「追加」される
●気づいたら「必須」項目になっている
●「関係部署から」要望が出る
●「クライアントから」要望が出る
◆アイデアが「追加」される
定例会議などのミーティングをする中で「こんな機能があった方が良い」と、アイデアが生まれる。
◆気づいたら「必須」項目になっている
プロジェクトを進める中で「任意」的な位置付けだった機能(項目)が、時間が経過する中で「必須」項目として扱われるようになる。
◆「関係部署から」要望が出る
プロジェクトチーム以外の関連部署から、当初の計画には無かった機能・項目の追加の要望が発生する。
◆「クライアントから」要望が出る
プロジェクトが進む中で、クライアントから新たなアイデアの提案や要望を受ける。
■『スコープクリープ』によって生じてしまう悪影響
プロジェクトに対して『スコープクリープ』はさまざまな悪影響を及ぼすリスクがあります。代表例としては以下の点です。
●「予算超過」を引き起こす
●納期が「遅延」してしまう
●品質が「低下」してしまう
●作業負荷の「増加」
●関係者が「不満」を抱くようになってしまう
◆「予算超過」を引き起こす
『スコープクリープ』が生じてプロジェクトが拡大してしまうと、必要なリソースも増加してしまうためコストも増え、当初に割り当てられた予算を超える可能性が生じてしまいます。
◆納期が「遅延」してしまう
『スコープクリープ』が生じると、その追加作業に対する時間が必要になるため、当初のスケジュールを調整しなければ必然的にプロジェクトに遅延をもたらすことになります。
◆品質が「低下」してしまう
生じた『スコープクリープ』に対応するために急いだり妥協を余儀なくされてしまうと、最終成果物の品質が低下してしまうリスクが発生してしまいます。
◆作業負荷の「増加」
『スコープクリープ』が発生すると、多くの場合プロジェクトチームの作業量・作業工程などの増加につながってしまうため、メンバーに過労やストレス増、燃え尽き症候群に陥ってしまうかもしれません。
◆関係者が「不満」を抱くようになってしまう
『スコープクリープ』によって最終成果物のクオリティが当初の想定からかけ離れてしまうことで、クライアント含め「不満」を抱くようになり、プロジェクト自体の成功を危うくする恐れが生じてしまいます。
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