「極道の妻たち」で有名な家田荘子さんは作家ですが僧侶もされています。
ある時、家田さんは吉原の遊郭跡の池に行かれたそうです。そこは関東大震災の時に火事から逃れようと五百人近くの遊女が飛び込み亡くなった現場だったのですが、家田荘子さんにはその亡くなった遊女の幽霊が大勢見えたそうです。
そこで、哀れに思った家田さんは遊女たちの霊を成仏させるために僧侶になりました。
ある時、博徒だった組長さんがガンにかかり余命一週間くらいになった時に家田さんは組長さんに言いました。
「あのね、組長さんは亡くなる時に二つの手を見ることになります。白い優雅な手とゴツゴツした手、白い優雅な手は観音様の手だけど、その手を握ったら娑婆と同じ賭博の世界が死んでも永遠に続くのよ。ゴツゴツした手は仁王様の手でまったく違った極楽の世界に連れて行ってくれるわ」
組長さんはその話を聞いて驚いたようでしたが、その時には仁王様の手を握ると約束してくれたそうです。
また、義理の父親が亡くなる直前には、やはり2メートル以上あるような巨大な観音様が現れました。
観音様の手は次第に伸びていき手を握った瞬間に義理の父親は亡くなったそうです。
また、他の親戚が亡くなった時には黒い死神が現れたこともあったそうです。とても評判がいい人だったのですが、どうやら、それは表面的だったのかもしれません。
やはり、生前の行いによって、亡くなる時に現れる神様は違うのです。
(左下のハートを押して下さると嬉しいです)