AIに自社を紹介してもらったら、提供していないサービスまで案内されていた。そんなときは、まず「正しい説明」と「その説明を確認できるページ」を用意します。
ただし、サイトを直せば必ずAIの回答が変わるわけではありません。引用元が自社以外の場合もあり、AI側の誤りも考えられます。今回は、回答を確認した後、自分たちで管理できる会社情報を整える手順に絞ります。
1.「何が違うか」を一文にする
「紹介が何となく違う」だけでは、修正する場所を決めにくくなります。会社名、提供内容、対象者、対応方法などに分けて、実際の事実と比べましょう。
たとえば「オンライン研修だけなのに、出張でパソコン修理をする会社と紹介されている」。ここまで具体化すると、研修と修理、オンラインと訪問を区別する説明が必要だと分かります。
この段階では、AIの回答と出典URLを控えます。出典に古い説明があれば原因の候補になりますが、そのページだけが回答の原因だとは断定しません。出典を確認できない場合は、そのことも記録します。
2.紹介文に「対象・内容・方法・対象外」を入れる
以下は説明のために作った架空の法人研修サービスです。実在の顧客や、改善の実測結果ではありません。
【曖昧な紹介文】
「全国のITの困りごとを、幅広くサポートしています。」
この文章だけでは、機器の修理、システム開発、操作研修のどこまで頼めるのかが分かりません。
【具体化した紹介文】
「法人の事務担当者向けに、表計算ソフトの基本操作をオンライン研修で教えています。全国から受講できます。訪問研修、パソコン修理、システム開発は提供していません。」
何を提供するかに加え、混同されやすい内容を短く区別します。対象外を大量に並べる必要はありません。実際に誤解された点や、依頼前の判断に関わる条件を選びます。
これはAIに特定の回答を強制する書き方ではなく、読み手が事業内容を確認しやすくする編集の工夫です。
3.トップだけ直さず、説明の食い違いを確認する
トップページを更新しても、サービス詳細、会社概要、よくある質問、公開PDFに以前の説明が残ることがあります。まずは誤りに関係するページから確認します。
架空の研修サービスなら、トップに「オンラインのみ」、古い案内PDFに「全国へ訪問」とある状態を整理します。現在も使う資料なら内容を更新し、記録として残す資料なら「過去の案内」であることと、現在の案内先を分かりやすく示します。
古いページを一律に削除する必要はありません。現在も必要な情報か、後継ページがあるかを確認し、移転や削除が必要な場合は制作担当者と扱いを決めます。過去の告知日を、現在のサービス情報の更新日と混同しないことも大切です。
外部の紹介ページに誤りがあった場合は、管理者と掲載内容を確認します。自社サイトの修正だけで、外部ページまで自動的に更新されるわけではありません。
4.重要な説明は、画像の中だけに置かない
会社紹介や対応条件は、ページ本文のテキストでも読める形にします。画像付きのパンフレットを掲載している場合も、重要な条件は本文から確認できると親切です。
Googleの「AI機能とウェブサイト」では、重要な内容のテキストでの提示、ページ内の説明と構造化データの一致が推奨されています。GoogleのAI機能のためだけに特別なファイルや専用の構造化データを用意する必要はない、とも説明されています。
参考:Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」
構造化データとは、検索エンジンなどに情報の種類を伝えるための記述です。会社名や連絡先をすでに設定しているサイトでは、その記述も現状と合っているかを制作担当者に確認してもらいます。本文と異なる内容を入れて、AIの回答を誘導するものではありません。
ここで紹介したGoogleの説明を、すべてのAIサービス共通の掲載条件と考えないようにしてください。
5.担当者に渡せる「会社情報の修正メモ」
下の項目をコピーし、分かる範囲で埋めてみてください。
・AIにどう紹介されたか:
・現在の正しい説明:
・確認した出典URL(不明なら不明):
・主な対象者:
・提供している内容:
・提供方法/対応範囲:
・誤解されやすい対象外・例外条件:
・正しい説明を載せるページ:
・同時に確認するページ/PDF:
・情報を確認した担当者と日付:
・公開した修正内容と日付:
「全国対応」とだけ書くより、「全国からオンライン受講可能」のように、対応する方法まで書くと判断しやすくなります。これは例文なので、実際の事業で確認できた事実に置き換えてください。
6.修正後は「正確さ」と「紹介されるか」を分けて見る
まずは修正したページが公開され、リンク先や資料にも矛盾が残っていないかを確認します。その後、質問文や利用したAI、確認日時を残して、回答を見直します。
自社の説明が正しくなったことと、おすすめの候補として紹介されたことは別です。1回の回答の変化だけで、修正の効果や売上への貢献を判断しないようにしましょう。
AIの回答を記録する方法は、こちらの記事で紹介しています。
どこから直すか迷ったら
SEO・AIOの100項目診断では、1サイト・1事業・トップを含む代表5ページを10,000円で確認し、改善の優先順位を整理します。診断表はCSV、優先改善最大10件・修正例最大3件はPDFでお渡しします。サイトへの実装作業は含みません。
AI検索での紹介や順位は保証せず、確認できた事実と改善案を分けてお伝えします。サイトURLと、どの説明が実際と違っていたかを添えてご相談ください。
※本記事の公式資料は2026年10月12日に確認しています。記載した修正例・メモは、情報を整理するための提案です。