「AIにおすすめを聞いたら、競合は出たのに自社は出なかった」。気になる結果ですが、その一度だけで、サイトのどこが悪いかまでは分かりません。
改善を考える前に、まずは「何を聞き、どう答えられたか」を残します。今回は、専門ツールがなくても整理できる確認記録の作り方です。
1.「出た・出ない」を3つに分ける
最初に、言及・引用・情報の正確さを別々に確認します。
言及:回答の本文に、自社やサービスの名前が出ているか。
引用:回答の出典に、自社サイトのURLが使われているか。
正確さ:紹介された料金・対象・サービス内容が、現在の事実と合っているか。
名前が出ても、自社サイトが引用されているとは限りません。反対に、ページが出典に使われても、比較候補として会社名が紹介されているとは限りません。紹介文が古いケースもあるため、ひとまとめに「掲載された」と数えないようにします。
2.確かめたい場面を決めて質問する
質問は、実際のお客様が何を知りたいかから考えます。ここでは、架空の店舗清掃会社を例に3つの場面を分けます。
・会社を既に知っている人:「〇〇清掃の対応地域とサービス内容を教えて」
・依頼先を比較する人:「〇〇市で、飲食店の厨房清掃を相談できる会社を比較したい」
・情報を集める人:「飲食店の厨房清掃を外注する前に確認することは?」
最後の質問では、会社名の紹介自体を求めていません。自社が出なかったことだけを問題にせず、どんな情報や出典が答えに使われているかを見ます。
自社名を入れた質問と、入れない比較質問も、同じ成績として混ぜません。それぞれ「情報が正しく伝わっているか」「候補として紹介されるか」と、確かめる目的が異なるからです。
3.条件ごと残せる記録テンプレート
次の項目を、質問1つ・回答1回につき1件で記録します。スクリーンショットだけでなく、質問文もコピーしておくと、後から比較できます。
・確認日時:
・利用したAIサービス/表示されているモード:
・検索機能の利用:あり/なし/不明
・質問文(省略せず、そのまま):
・会話の条件:新しい会話か、直前にどんな質問をしたか
・会社名の言及:あり/なし
・自社サイトの引用:あり/なし/確認できない
・引用されたURL:
・情報の正確さ:正しい/相違あり/確認できない
・気づいた点:
分からないものは「不明」「確認できない」で残します。出典リンクを開けない場合、リンク先の内容を読んだことにして判定しないようにします。
記入例(架空・実測ではありません)
質問:〇〇清掃の対応地域とサービス内容を教えて
言及:あり
自社サイトの引用:あり
情報の正確さ:相違あり
相違点:現在は店舗向けだけだが、家庭向けも対応と紹介されている
次に確認すること:引用されたページに、古い対応範囲が残っていないか
この記録から分かるのは「今回、どう紹介されたか」です。誤りの原因や、修正すれば必ず回答が変わることまで証明したわけではありません。
4.結果から、次の作業を一つ決める
情報が古い場合は、まず引用先と自社の公開情報を確認します。料金表やサービス説明、会社情報で内容が食い違っていないかを点検します。引用元が他社のページなら、どの情報が掲載されているかを整理します。
名前が出ない場合も、いきなり「AI用の設定が足りない」とは決めません。質問が対象サービスに合っているか、対応地域・対象者・提供内容がサイトで具体的に説明されているか、重要なページが公開されているかを順に確認します。
Googleは、AIによる概要・AIモードでもSEOの基本が有効で、特別なAI用のファイルや専用の構造化データは必要ないと説明しています。これはGoogleの機能についての説明で、他社AIの仕組みまで同じとみなすものではありません。
参考:Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」(2026年9月28日確認)
5.修正後も同じ条件を残す
質問文、サービス、利用モード、会話の条件をできるだけそろえ、変更したページと日付を添えて確認します。確認回数も残し、都合のよい回答だけを選ばないことが大切です。
同じ質問でも結果が変わることがあるので、1回の差だけで改善の効果とは断定しません。また、回答への掲載と、サイト訪問・問い合わせは別です。計測できる範囲で分けて見ていきます。
前回の「サイト診断で先に見る3つのポイント」と合わせると、情報の整備と確認記録をつなげて整理できます。
自社サイトの改善順を整理したい方へ
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AI検索の確認は、1種類のAI検索で、事前に決めた3つの質問を各1回記録する範囲です。継続計測や複数AIの横断調査を含むものではありません。順位や引用・推薦を保証せず、確認した事実と改善の判断材料をお渡しします。
まずはサイトURLと、いま困っていることをお知らせください。
このブログでは、事業者の方が自分で点検したり、制作担当者に相談したりするときに使えるメモを増やしていきます。あとで試したい方は、お気に入りから見返してください。