ここが突破口！ 町の写真屋から上場企業へ
記事ビジネス・マーケティング
「写ルンです」って
覚えてますか？
そう、使い捨てカメラの
「写ルンです」です。
これですね。
私は大学生の頃に友達とドライブへ行く時は
必ずこの「写ルンです」を買って
みんなで写真を撮ったものです。
そして、その「写ルンです」を
近所の写真屋さんで現像して
みんなで写真を楽しんでました。
しかし、その後デジカメが主流になって
からは、ほとんど写真を現像することは
なくなりました。
そして町の写真屋さんというビジネスは
いつのまにかほとんど
見かけなくなりました…
今回は、今ではほとんど見かけない
町の写真屋さんの中で
ある突破口をみつけて
なんと、上場企業まで成長した
企業の物語をご紹介します。
この物語から、ヒット商品を作り出す
ポイントが見えてきます。
1980年後半から、デジカメを使う人が
増え、フィルム写真は一部のプロカメラマン
くらいしか使っていませんでした。
そんな中で、ある町の写真屋さんは
危機感を感じて別な事業を考えていると
記念写真を撮影する「写真館」なら
できる！と思いましたが
記念写真を撮影する「写真館」も
どんどん姿を消してる時期だったので
ただの「写真館」ではダメだ…
っという感じで
突破口が見つけられないままでした。
さんが、もしこの写真屋さんだったら
どうします？
どんな突破口を見つけるでしょうか？
ここが突破口！
その町の写真屋さんは
こんな突破口を思いつきました。
それは子どもの記念写真に絞り込んだ
「子ども専門の写真館」でした。
もうどこの会社が想像ついちゃいましたか？
そうです、この物語は子ども専門写真館の
「スタジオアリス」の話なんです。
「スタジオ アリス」がもともと
写真の現像屋さんだったなんて
ちょっと驚きですよね～
どんな突破口を見つけたかの話に戻すと
それまでの町の写真館は
・家族写真
・七五三の写真
・成人式の写真
・お見合い写真
・プロフィール写真
などなど、何でもござれ！でした。
でも「スタジオ アリス」は、
撮影対象を「子ども」に絞り込み
今までの写真館とは全く違うコンセプトを
打ち出したのです。
突破口からのサービスづくり！
そのコンセプトは…
「子どもの成長の節目に
気軽に楽しく記念写真を撮る場所」
というコンセプトで
親・おじいちゃん、おばあちゃんに
アピールしたのです。
写真館のイメージを
「写真を撮る場所」から
「撮影を楽しむ場所」に
変えちゃったんですね。
そして、「撮影を楽しんでもらう」ため
こんなサービスを用意しました。
・たくさんの中から衣装を選べる
・明るくオープンなスタジオでワクワクする
・おもちゃ、ぬいぐるみで子どもをあやし
自然な笑顔を引き出し楽しく撮影する
その他にも
・わかりやすい料金設定
・数十枚の中から気に入った写真を
自分で選べる
など、今まで写真館になかったサービスを
つくったんです。
今までの写真館は
・料金はけっこう高い
・撮った写真は選べない
・撮影するのでスタジオ内は暗い
というサービスだったので
まるで逆を打ち出したんですね。
このコンセプトとサービスが世の中にうけて
写真の現像をするただの町の写真屋さんが
上場企業へと成長することができました！
今回のまとめ
この「スタジオ アリス」の物語から
どんなヒット商品のポイントを読み取れ
ましたか？
私はこんなことを読み取りました。
商品を売る側は、どうしてもたくさんの人に
売りたいと考えちゃいますよね。
だから古い写真館のように
「家族写真」～「プロフィール写真」まで
何でもござれ！になっちゃいます。
でも「スタジオ アリス」は
撮影対象を「子ども」に絞りました。
この「絞る」ことがポイントですね
この「絞る」がきっかけになって
今までとは違うサービスが生まれて
「子ども専門 写真館」という
新しいジャンルを生み出し
町の写真屋さんから抜け出して
上場企業にまで成長することができたんです。
今回は「ターゲットを絞る」がポイントでした。
すぐできること
サービスを提供する「対象」を
絞り込んで、新しいサービスを考えて
みてください。
そうすることで
新しいジャンルをつくれて
お客さまが自然と集まるヒット商品が
生み出せます。
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