ある日突然、妻から口をきいてもらえなくなった。
寝室を別にされたり、スキンシップを完全に拒絶されるようになった。
最悪の場合、「離婚してほしい」と突きつけられたり……。
そんな絶望的な状況に直面した時、我々男性は必ずこう考えます。
(なんで急に!?最近、そこまで大きな喧嘩もしてなかっただろ?)
(俺、昨日何か決定的なミスをしたか?いや、心当たりがないぞ…)
(仕事も頑張って稼いでいるし、家事だって手伝ってるのに、なんでこんな理不尽な目に遭わなきゃいけないんだ!)
夫からすれば、まさに「青天の霹靂」です。なんの前触れもなく、いきなりシステムがクラッシュしたかのようにパニックになります。
しかし、残酷な真実をお伝えします。
妻からの拒絶や別れのサインは、決して「突然」やってきたわけではありません。
あなたが「夫婦関係がやばいかも…」と問題として認識した今この瞬間、妻の中では「とっくにカウントダウンが終わりかけている」のです。
なぜ、夫は水面下で妻が諦め始めていることに全く気づけないのでしょうか?そこには、男女の脳の仕組みの違いによる、決定的な「すれ違いのメカニズム」が存在します。
◆ 男性は「点」で探し、女性は「線」で蓄積する
男性の脳は「問題解決型」です。パソコンや機械のシステムと同じように、「妻の拒絶というエラー」が起きたなら、直前に「決定的な一つの原因」があったはずだと論理的に考えます。だから、直近の自分の行動を必死に振り返ります。
しかし、女性の脳は違います。女性はすべての出来事を「線(過去から現在までの蓄積)」で捉えます。
妻があなたを拒絶しているのは、昨日あなたが飲み会で遅く帰ったからでも、たまたま家事を手伝わなかったからでもありません。
・話しかけても、スマホから目を離さず「ふーん」と生返事をされた
・「今日こんなことがあって大変だった」と愚痴を言ったのに、「じゃあこうすればいいじゃん」と謎のアドバイス(正論)で論破された
・家事や育児でいっぱいいっぱいになっているのに、「俺も仕事で疲れてるから休ませて」とシャットアウトされた
こうした、「私の大変さを分かってくれない」「私の感情に寄り添ってくれない」という日々の小さな負の積み重ねが、何ヶ月、何年にもわたって積み重なった結果なのです。
◆ 妻の「小言」や「不機嫌」は、怒りではなくSOSだった
「いや、でも昔は普通に仲が良かったし、急に冷たくなったんだ!」と反論したくなる気持ちもわかります。
ですが、思い出してみてください。拒絶される前は、妻はあなたに対してよく不機嫌になったり、理不尽に怒ったり、キツい小言を言ってきたりしていませんでしたか?
実は、男性が「理不尽なモラハラだ」「なんでそんな小さな(くだらない)ことで怒るんだ」とウンザリしていたその妻の不機嫌こそが、「私のことをもっとわかってほしい!」「私を大切にしてほしい!」という、妻からの強烈なSOSだったのです。
※ここが肝です。女性は、どうでもいい相手には怒りません。怒っているうちは、まだ「あなたに分かってほしい」という期待が残っている証拠です。
しかし、夫がそのSOSに気づかず、面倒くさがって放置したり、正論で言い負かしたりし続けると、妻の心の中の「安心メーター」はついにゼロになり、「この人はもう私の心を満たしてくれないんだな」と『諦め(絶望)』に変わってしまいます。
妻が怒らなくなり、静かになった時。それは平和が訪れたのではなく、あなたへの期待を完全に捨て、心のシャッターを下ろしたということなのです。だからこそ、夫の目には「ある日突然、口をきいてくれなくなった(拒絶された)」ように映るのです。
◆ カウントダウンを止めるための「超具体的タスク」
この残酷なメカニズムに気づかない限り、夫はトンチンカンな努力を始めます。「よし、今日は早く帰って食器洗いも風呂掃除も完璧にこなした!これで機嫌も直るだろう」と安易なプレゼントやサプライズでごまかそうとし、さらに妻を絶望させます。
妻の分厚い拒絶の壁を溶かすには、どうすればいいのでしょうか?
❌ やってはいけないNG行動
・「俺だってやってるだろ」「いつまで怒ってるんだ」と反論する
・安易なプレゼントや、的外れな家事でご機嫌を取ろうとする
⭕️ 増田式メソッド
過去の自分の非(思いやりの欠如)を認め、ただひたすらに妻の感情に寄り添い、共感することです。
もし、まだ妻があなたに小言を言ってきたり、不満をぶつけてきたりする(SOSを出してくれている)のなら、絶対に正論で反論せず、スマホを置いて目を見て話を聞いてください。
※以前にも書きましたが、女性は過去の出来事(良いことも悪いことも)を決して忘れません。「いつまでその話をするんだ?」と怒っても無駄です。いつまでも言われます。我々にできるのは、ただひたすらに「あの時はごめん、本当に申し訳なかったよ」と謝ることだけです。