データソースが広告で選べない|届いていても使えない理由

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ビジネス・マーケティング
イベントマネージャではデータが届いている。それなのに、広告の設定画面で選べない。この2つは別の条件で決まっているため、受信を何度確認しても解決しません。

ピクセル・データソース・広告アカウントの関係


登場するものを整理します。画面に表示されている名称は変わることがあるため、実際の画面を基準にしてください。

ピクセル/データセット … 役割:サイトの行動を受け取る入れ物 / 確認する場所:イベントマネージャ
ビジネスポートフォリオ … 役割:資産をまとめて所有する場所 / 確認する場所:Meta Business Suiteの設定
広告アカウント … 役割:広告を作成・配信する場所 / 確認する場所:広告マネージャ
割り当て … 役割:広告アカウントがデータソースを使える状態 / 確認する場所:設定の[データソース]

名前が似ているだけで同じものと判断しないでください。 「店舗名 Pixel」のような名称は複数作られがちです。識別番号で照合してください。

過去に代理店や制作会社が関わっていると、同じサイトに対して複数のデータソースが作られていることがあります。どれが現役かを判断する材料は名前ではなく、直近にデータが入っているかどうかです。

もうひとつ押さえておきたいのが、イベントマネージャに出る数字と、広告レポートに出る数字は一致しないという点です。Metaの公式ヘルプは、イベントマネージャが「受信したほとんどのイベント」を表示するのに対し、広告マネージャと広告レポートは「受信したイベントのうち、アトリビューションされたもの」を表示すると説明しています。広告レポートの数が少ないこと自体は、接続の不具合を意味しません。

接続状態を確認する4つの順番


1. 対象のデータソースを特定する

イベントマネージャで、実際にデータが届いているデータソースの名前と識別番号を控えます。ここで複数の候補がある場合、どれに今日のデータが入っているかを見て特定します。

このとき、イベントの種類も見てください。ページ閲覧だけが入っているのか、問い合わせ完了まで入っているのか。広告の最適化に使いたいイベントが届いていなければ、接続を直しても目的は果たせません。接続の前に、中身を確認するという順番です。

2. 所有・管理関係と、自分の権限を確認する

そのデータソースが、どのビジネスポートフォリオに所属しているかを確認します。Metaの公式ヘルプは、データセットに広告アカウントを追加する条件として、データセットを所有しているビジネスポートフォリオが必要であることと、そのビジネスポートフォリオの全権限を所有している必要があることを挙げています(Metaビジネスヘルプセンター「ビジネスポートフォリオでデータセットに広告アカウントを追加する方法」)。

ここで全権限がないと分かった場合、この先は権限を持つ人の作業になります。 自分で解決しようとして設定をいじるより、この時点で依頼に切り替えたほうが早く終わります。

3. 使いたい広告アカウントとの関係を確認する

同じ公式ヘルプは、もうひとつの条件として「データセットを割り当てる広告アカウントは、ビジネスポートフォリオに追加しておく必要があります」としています。つまり、広告アカウントがそのポートフォリオに入っていなければ、割り当ての候補にも出てきません。

データソース側を何度確認しても解決しない場合、原因が広告アカウント側にあることがあります。

「ピクセルの問題だ」と思い込んでいると、ここに気づくまでに時間がかかります。データソースと広告アカウントは、どちらも同じポートフォリオに揃っている必要があると覚えておくと、確認が一段早くなります。

4. 広告設定側で使える状態かを確認する

上の3つが満たされていれば、Meta Business Suiteの[設定]→[データソース]→[データセット]→[アセットを追加]から、アクセス許可を付与する広告アカウントを選んで追加します。

この操作は、影響範囲を確認してから行ってください。 権限を持っていても、他の担当者の運用に関わる場合があります。

表示されない症状から確認先を分ける


データソース自体が一覧に見えない場合は、上の2番です。別のポートフォリオにあるか、自分に権限がありません。見えないことは、存在しないことを意味しません。

データソースは見えるが、対象の広告アカウントとの関係が分からない場合は、3番です。広告アカウントがポートフォリオに入っているかを先に確認します。

接続は確認できたのに、広告作成画面で選択できない場合は、少し別の話です。キャンペーンの目的や設定によって、選べる項目が変わることがあります。接続が済んでいれば、あらゆる最適化イベントが必ず選べるというわけではありません。 このときは、キャンペーンの目的と設定内容もあわせて確認します。

ケース例:制作会社が管理するデータソースを使いたい


これは説明用の架空例です。

ある事業者が、自社の広告アカウントから広告を出そうとしました。サイトにはピクセルが入っていて、イベントマネージャでもデータが確認できます。しかし、広告設定でそのデータソースが選べません。

確認すると、ピクセルはサイト制作時に制作会社が設置し、制作会社のビジネスポートフォリオに所属したままでした。事業者の広告アカウントは自社のポートフォリオにあります。所属する場所が違うため、そのままでは使えません。

この場合に伝えるべきことは決まっています。どのデータソース(識別番号)を、どの広告アカウント(識別番号)から使いたいのか。 これを制作会社に伝えて、アクセス許可の付与または移管を相談します。

無断で移管しようとしたり、新しいピクセルを作って回避したりしないでください。 制作会社側の他の業務に影響する可能性があります。

依頼するときは、移管なのか、アクセス許可の付与なのかを区別して伝えてください。 移管は所有そのものが移る操作で、相手側の作業にも影響します。目的が「自社の広告で使いたい」だけであれば、アクセス許可の付与で足りることが多くあります。

新しいピクセルを作る前に確認したいこと


選べないからといって新規に作ると、次の問題が起きます。

既存のピクセルに蓄積された履歴が引き継がれません
・サイトに2つのピクセルが同時に入ることになり、同じ行動を二重に送る可能性があります
・設置した担当者が把握していない状態になり、後日の調査が難しくなります

確認すべきは「本当に無いのか」ではなく「どこにあるのか」です。 見えていないだけの可能性が高い状況で新規作成に進むと、後片付けのほうが手間になります。

接続関係を整理したい場合の相談先


データは届いているのに広告で使えない場合は、データソース・広告アカウント・権限の関係を一緒に整理できます。

相談の前に、次を用意してください。

対象のデータソースの名前と識別番号
使いたい広告アカウントの名前と識別番号
受信状況(イベントマネージャで何が届いているか)
止まる画面(どの設定画面で選べないか)
過去の経緯(誰がピクセルを設置したか)

他社が所有する資産の移管や、所有権の回復を保証することはできません。できるのは、現在の所有・権限・割り当ての関係を明らかにして、次に誰へ何を依頼すればよいかを整理するところまでです。

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