広告を作ろうとして、自分のFacebookページが一覧に出てこない。ここで新しいページを作ってしまうと、これまでの投稿とフォロワーが置き去りになります。作る前に確認したいことがあります。
「表示されない」「選べない」「エラーになる」を分ける
同じ「選べない」でも、画面の状態によって見る場所が変わります。
・一覧にページ自体が出ない … 見る対象:自分の権限と管理場所 / 次の確認:ページがどこで管理されているか
・一覧には出るが灰色で選べない … 見る対象:割り当てられた操作の範囲 / 次の確認:広告に使える権限があるか
・選んだ直後にエラーが出る … 見る対象:アカウントや資産の状態 / 次の確認:制限や承認待ちがないか
確認のとき、どの画面で、どの広告アカウントを選んだ状態で起きたかを控えておいてください。Meta広告は複数の広告アカウントを切り替えて使えるため、同じ操作でも選んでいるアカウントによって結果が変わります。
また、画面を閉じる前にエラー文を控えてください。 再現しようとしたときに同じ画面が出ないことがあり、あとから思い出して説明するのは難しくなります。文面をそのままメモしておけば、相談先でも社内の管理者への依頼でも、そのまま使えます。
Facebookページを選べないときの5つの確認
1. いま操作している広告アカウントを確認する
画面の上部で選択されている広告アカウントを見ます。複数のアカウントに関わっている場合、意図しないアカウントで作業していることがあります。広告アカウントとページの組み合わせが成立していなければ、ページは選べません。
個人で広告を出していた時期と、会社としてポートフォリオを作ったあとで、別々の広告アカウントが並存していることもあります。「昔は出せていたのに」という場合は、当時と違うアカウントで操作している可能性を先に疑ってください。
2. 対象のページを特定する
ページ名だけで判断しないでください。ページのURLや、管理画面に表示される識別情報で特定します。 同じ屋号のページが複数あることは珍しくありません。
3. 自分に割り当てられている操作の範囲を確認する
ここがいちばん多い原因です。ページに対する権限は、投稿だけできる状態から全権限まで段階があります。投稿できることと、広告に使えることは別です。
ここで重要なのが、ページがビジネスポートフォリオに入っているかどうかで、権限の管理場所が変わるという点です。Metaの公式ヘルプは、ページをビジネスポートフォリオに追加した場合、すべてのアクセス許可の管理をFacebookページではなくビジネスポートフォリオから行う必要があると明記しています(Metaビジネスヘルプセンター「ページアクセスとビジネスポートフォリオのアクセス許可の違い」)。
さらに、ポートフォリオを通じて割り当てられた権限のほうが、ページを通じて割り当てられた権限より優先されるとも説明されています。ページの設定画面だけを見て「権限はある」と判断すると、実態とずれることがあります。
4. 事業やパートナーとの管理関係を確認する
ページが別のビジネスポートフォリオに入っている、あるいは代理店や制作会社からパートナーとして共有されている場合があります。公式ヘルプは、パートナーからビジネスアセットが共有されている場合、アクセス許可はパートナーが割り当てた特定のものに限定されるため、そのアセットに対する全権限を割り当てられないことがあると案内しています。
5. ページと広告アカウントの状態を確認する
制限がかかっていないか、承認待ちになっていないかを見ます。制限に関する通知は、ビジネスサポートホームで確認できます。
この5つを確認する前に、「とりあえず全員を管理者にする」という対処は取らないでください。 Metaの公式ヘルプは、ユーザーを追加する際の注意として「業務上必要となるレベルのアクセス許可のみを割り当ててください」としています。広い権限を配ると、退職や契約終了のたびに整理が必要になります。
状況に合わせて誰に何を確認するか
自社に管理者がいる場合は、ポートフォリオの全権限を持つ人に依頼します。必要なのは、対象ページへのアクセスと、使いたい広告アカウントの組み合わせです。
制作会社が作ったページの場合は、ページがどのポートフォリオに入っているかを聞きます。相手のポートフォリオにある場合、パートナーとしての共有か、自社への移管かを決める話になります。
代理店が運用している場合は、広告アカウントも相手側にある可能性があります。自社の広告アカウントから出したいのか、相手のアカウントのままでよいのかを先に決めます。
自分だけで管理している場合は、過去に別のアカウントで作業していないかを確認します。個人のFacebookプロフィールを複数持っている、あるいは以前の担当者から引き継いだログインをそのまま使っている、といった状況が隠れていることがあります。
どのパターンでも、先に決めておくべきなのは「最終的にどこで広告を管理したいか」です。自社のポートフォリオに集約したいのか、当面は代理店側のままでよいのか。ここが決まっていないと、権限を足しても翌月また同じ相談が起きます。
依頼するときは、次の形で伝えると話が早く進みます。
「◯◯というページ(URL:〜)を、広告アカウント◯◯から広告に使いたいです。現在、広告作成画面でこのページが選択できません。必要なアクセス許可を確認していただけますか。」
アクセス権の追加は、権限を持つ人が必要な範囲で行うものです。 自分のログイン情報を渡す形にはしないでください。
ケース例:同名のページを複数管理している
これは説明用の架空例です。
ある担当者が、店舗のFacebookページを広告で使おうとしました。ページは確かに存在し、投稿もできています。しかし広告作成画面には出てきません。
確認すると、同じ店名のページが2つありました。ひとつは開店時に作られ、現在も投稿しているページ。もうひとつは数年前にキャンペーン用に作られ、そのまま残っていたページです。担当者は後者だけが入ったビジネスポートフォリオで作業していました。
名前が同じでも、URLと識別情報は別物です。 実際に運用しているページがどちらかを確認し、そのページが入っている場所で作業する必要がありました。
この例で避けたかったのは、出てこないほうのページを「壊れている」と判断して削除してしまうことです。削除すると投稿も口コミも戻りません。使っていないページであっても、まず中身を確認してから判断してください。
ページを作り直す前の確認事項
新しいページを作れば広告は出せます。しかし、既存ページの投稿・フォロワー・口コミ・Instagramとのリンクは新しいページに引き継がれません。
作り直す前に、次を確認してください。
・既存ページにどれだけの投稿とフォロワーがあるか
・Instagramアカウントとリンクしていないか
・予約や問い合わせの導線がページ経由になっていないか
・運用を担当している人が他にいないか
制限や審査に関する問題を、新しいページを作ることで迂回しようとするのは避けてください。制限の対応は、公式の案内に沿って進めるべき事柄です。
ページを選べない場合の相談先
ページはあるのに広告作成画面に出てこない場合は、ページ・広告アカウント・操作している人の関係を一緒に確認できます。
相談の前に、次を整理しておくと進みが早くなります。
・どの画面で止まるか(キャンペーン作成のどの段階か)
・対象ページのURL
・使いたい広告アカウント
・エラー文(表示された場合)
・分かる範囲の管理者(制作会社・代理店・前任者の有無)
ログイン情報や認証コードをお預かりすることはありません。 画面共有で、ご自身に操作していただきながら確認します。
アカウントの制限や審査そのものの解除は、対応範囲が異なります。確認できるのは設定・権限・連携の状態までです。
下記のサービスで対応しています。