Google広告でコンバージョンが計測されない|原因の切り分けと確認手順

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ビジネス・マーケティング
「広告は配信されているのに、コンバージョンが0のまま」
「問い合わせの電話は来ているのに、管理画面の数字と合わない」

Google広告の相談で最も多いのが、この計測の問題です。そして厄介なのは、計測が壊れていることに気づかないまま、広告の設定を触ってしまうケースです。

最初にお伝えしたいのは、計測が正しくない状態で広告を改善しようとしても、ほぼ無駄になるということです。理由は2つあります。

ひとつは、判断材料が狂うこと。どのキーワードが成果につながっているか分からないまま、感覚で除外や停止をすることになります。

もうひとつは、自動入札が学習できないことです。「コンバージョン数の最大化」「目標コンバージョン単価」といった入札戦略は、コンバージョンのデータをもとに配信を最適化します。計測が止まっていると、Googleは「成果が出ていない」と判断して配信を絞るか、まったく見当違いの相手に配信します。広告費だけが減っていく状態になります。

つまり、計測の確認は改善の前提であって、改善メニューのひとつではありません。

この記事では、CVが計測されない原因を4つに切り分け、それぞれの確認手順を順番に説明します。

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まず切り分ける:どこまで動いているか


原因を探す前に、現状がどの段階なのかを確認します。ここを飛ばすと、関係ない場所を延々と調べることになります。

確認1:実際に問い合わせや購入は発生しているか

サイトの問い合わせフォームから、自分でテスト送信してみてください。ここで問い合わせ自体が届かないなら、広告ではなくサイト側の問題です(フォームのメール送信設定など)。

確認2:管理画面のコンバージョン列は「0」か「—(ハイフン)」か

見落とされやすい違いです。

- 0 … 計測の準備はできているが、成果が発生していない(またはタグが発火していない)
- —(ハイフン) … そもそもコンバージョンアクションがキャンペーンに紐づいていない

ハイフンの場合は、後述の「原因2」に直行してください。

確認3:コンバージョンアクションのステータス

管理画面の「目標」からコンバージョンアクションの一覧を開きます(メニュー名は変更されることがあります。要確認)。ここでステータスが「未確認」または「非アクティブ」になっていないかを見ます。

- 「未確認」= タグを設置したが、まだ一度も発火を検知していない
- 「非アクティブ」= 一定期間コンバージョンが記録されていない

「未確認」のまま数週間経っているなら、ほぼ確実にタグの設置に問題があります。

ここまでで当たりがついたら、該当する原因へ進んでください。

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原因1:タグが正しい場所に設置されていない


最も多いパターンです。

コンバージョンタグ(Googleタグ+コンバージョンイベント)は、「成果が発生した瞬間にだけ表示されるページ」で発火する必要があります。

よくある3つの間違い


間違いA:フォームのあるページにタグを設置している

問い合わせフォームのページ自体にコンバージョンタグを置いてしまうケースです。この場合、フォームを見ただけの人が全員コンバージョンとしてカウントされます。

見分け方は簡単で、コンバージョン数がクリック数に対して異常に多くなります。クリック100に対してコンバージョン40件、のような数字が出ていたら、まずこれを疑ってください。実際の問い合わせ件数と照らせばすぐ分かります。

間違いB:サンクスページが存在しない

フォーム送信後にページが切り替わらず、同じページ内に「送信しました」と表示されるタイプのフォームです。最近のフォームでは珍しくありません。

この場合、ページの表示を基準にした計測はできません。ボタンのクリックを計測するか、フォームの送信イベントを拾う設定が必要になります(GTMを使うのが一般的です)。

間違いC:タグは入っているが発火していない

タグのコードは正しく貼られているのに、設置場所が間違っている(</head>の外にある、JavaScriptがエラーで止まっている等)ケースです。

確認手順


Googleが提供している「Tag Assistant」を使うのが確実です(ツールの名称・仕様は変更されることがあります。要確認)。

1. Tag Assistant で自社サイトのURLを入力する
2. 実際にフォームを送信して、サンクスページまで進む
3. サンクスページでコンバージョンタグが発火しているかを確認する

発火していれば「Conversion」のイベントが記録されます。ここで何も出なければ、タグが動いていません。

ブラウザの検証ツールで確認する方法もあります。サンクスページで右クリック →「ページのソースを表示」で、gtagやAW-から始まる文字列を検索してください。見つからなければ、そのページにタグが入っていません。

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原因2:コンバージョンアクションの設定


タグは正しく発火しているのに数字に出ない場合、管理画面側の設定を確認します。見るべきは次の4点です。

① 「目標」に含まれているか


これが2024年以降で最も見落とされやすい項目です。

Google広告では、コンバージョンアクションを「アカウントのデフォルトの目標」に含めるかどうかを設定できます。ここに含まれていないと、そのコンバージョンは入札の最適化に使われず、キャンペーンによっては数字としても表示されません。

「目標」の一覧で、該当のアクションが「アカウントのデフォルト」に入っているかを確認してください(メニュー構成は変更されることがあります。要確認)。

② 「コンバージョンとしてカウント」の設定


コンバージョンアクションの詳細を開くと、次の設定があります。

- 主要な操作(メインのコンバージョン) … 入札に使われる、数字にも出る
- 副次的な操作(サブのコンバージョン) … 参考値として記録されるが、入札には使われない

意図せず「副次的」になっていると、メインの列には出てきません。

③ カウント方法


「1回」か「すべて」かの設定です。

- 1回 … 1クリックにつき1件だけカウント(問い合わせ・資料請求向け)
- すべて … 発生した回数すべてをカウント(EC の購入向け)

問い合わせなのに「すべて」になっていると、同じ人が完了ページを再読み込みするたびにカウントされ、実態より数字が膨らみます。

④ 計測期間(コンバージョン測定の期間)


クリックからコンバージョンまでを何日間追跡するかの設定です。初期値は30日ですが、これを7日などに短くしていると、検討期間の長い商材では取りこぼします。

BtoBや高額商材で「クリックから2週間後に問い合わせ」が普通なら、期間を短くした時点で数字は激減します。

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原因3:GA4連携・インポートの不備


GA4のイベントをGoogle広告にインポートして使っている場合、確認箇所が増えます。切れやすいのは次の3か所です。

1. GA4側でイベントが「キーイベント」になっているか(旧「コンバージョン」。名称変更されています。要確認)
2. GoogleアナリティクスとGoogle広告がリンクされているか(GA4の管理画面 → Google広告とのリンク)
3. インポートしたイベントが広告側で有効になっているか

このどこかが切れると数字は入りません。

二重計測に注意


意外と多いのが、Google広告のタグとGA4インポートの両方でコンバージョンを取っているケースです。同じ問い合わせが2件としてカウントされ、CPAが実際の半分に見えます。

数字が実態の2倍になっていたら、これを疑ってください。

対処としては、「どちらを正とするか」を決めて片方だけをメインのコンバージョンにします。実務では次のように使い分けることが多いです。

- Google広告のタグを正とする … 広告の成果をシンプルに見たい場合。計測経路が短く、ズレが少ない
- GA4を正とする … 複数媒体を横断して見たい場合。集計の基準を統一できる

なお、Google広告のタグとGA4では集計の仕組みが違うため、両方を正しく設定しても数字は完全には一致しません。数%〜十数%のズレは正常です。ズレていること自体より、どちらを基準に判断するかを決めていないことのほうが問題になります。

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原因4:そもそも計測できない動線になっている


タグも設定も正しいのに計測されない場合、コンバージョンまでの経路に原因があります。

外部サービスのフォームを使っている


予約システムや外部フォームサービスを使っていて、完了ページが別ドメインにある場合、自社サイトのタグでは計測できません。

対処としては、外部サービス側にタグを入れられるか確認する(サービスによっては可能)、またはフォームへの遷移をコンバージョンの代わりに計測する(ただし実態とはズレます)といった選択になります。

電話問い合わせが中心


店舗や士業では、Webフォームより電話が多いことがあります。この場合、次のような方法があります。

- 電話番号のクリックを計測する(スマホからのタップ)
- Google広告の電話番号表示オプションを使う
- 転送番号を使った通話計測を導入する

このうち一番手軽なのは電話番号のクリック計測ですが、「タップしたが電話しなかった」も含まれるため、実際の着信数とはズレます。目安として使う前提で導入してください。

予約ボタンのクリックをCVにしている


これもよく見ます。「予約ボタンのクリック」をコンバージョンにすると、数字は出るのに実際の予約と合いません。押しただけで離脱する人が一定数いるためです。

予約完了ページで計測するか、予約システム側の数字と突き合わせる運用にするのが確実です。

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確認チェックリスト


上から順に確認してください。

動作の確認
- [ ] サンクスページでタグが発火している(Tag Assistantで確認)
- [ ] コンバージョンアクションのステータスが「有効」になっている
- [ ] テスト送信をして、翌日までに管理画面へ数字が入る(反映には時間差があります)

設定の確認
- [ ] 「アカウントのデフォルトの目標」に含まれている
- [ ] 「主要な操作」になっている(副次的になっていない)
- [ ] カウント方法が用途と合っている(問い合わせ=1回)
- [ ] 計測期間が短すぎない(既定30日)

数字の確認
- [ ] コンバージョン数が実際の問い合わせ件数と大きくズレていない
- [ ] GA4インポートとタグの二重計測になっていない

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よくある質問


Q. タグを設置してから、どのくらいで数字に出ますか

コンバージョンの反映には時間差があります。数時間で反映されることもあれば、丸1日かかることもあります。設置直後に数字が出ないからといって、すぐに設定を触らないでください。テスト送信をしたら、翌日に確認するのが安全です。

Q. 過去のコンバージョンは後から取れますか

取れません。タグを設置する前のコンバージョンは記録されていないため、遡って計測することはできません。だからこそ、配信開始前に計測を整えておくことが重要です。

Q. 計測が壊れていた期間のデータはどう扱えばいいですか

その期間の「コンバージョン数」「CPA」は判断材料になりません。クリック数や表示回数は正しいので、そちらだけを見てください。計測を直したあと、あらためてデータを溜め直すことになります。

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まとめ:今日確認できること


1. コンバージョン列が「0」か「—」かを見る(ハイフンなら設定の問題)
2. サンクスページでタグが発火しているかをTag Assistantで確認する
3. コンバージョンアクションが「アカウントのデフォルトの目標」に入っているか確認する
4. コンバージョン数と実際の問い合わせ件数を突き合わせる

広告の改善は、正しい数字が見えているところからしか始まりません。キーワードや広告文を見直す前に、まず計測から確認することをおすすめします。

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自分で確認したけれど原因が分からない、設定を触るのが不安、という場合は「Google広告のCV計測・タグ設定を支援します(https://coconala.com/services/4275570)」で、現状の設定を一緒に確認しています。どこで計測が切れているかを特定し、直し方までご案内します。
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