癒され方は人による

癒され方は人による

記事
占い
血は繋がっていないけれど、親戚関係にあるその人は、今の時代なら、おじさんの年齢だと思うけれど、当時はおじいさんの年齢部類に入っていたと思います。一度だけ、そのおじさんの家に遊びに行ったことがあって・・僕が小学校に、上がるか上がらないか・・そんな時だから、結構昔なのだけれど。

一人で遊びに行ったのではなくて、その場には、姉や弟も、いたと思います。両親の内のどちらか、あるいは両方?も一緒だったと思います。

周りに人は、たしかにいたのだろうけれど、でも、周りの人たちは、景色みたいになっていた・・そんな記憶です。


3人掛けくらいのフカフカした茶色のソファに、おじさんと僕は二人並んで座っていて、・・僕はおじさんの左に座っていました。

おじさんは僕の手相を観てくれました。別に、おじさんは占い師ではなく、商売をしている人でした。「手相観てあげる」とおじさんは、突然僕に言い、僕は、両手を広げておじさんに、掌を見せました。

するとおじさんは、僕の左手だけを、ずっとしきりに撫ではじめ、「この線はいい線だよ。大事にするんだよ」って言いました。言い終わっても、ずっとずっと、おじさんは、僕の左手をおじさんの両手を包むようにしながら、僕の左手の線を、おじさんの右手の親指で、撫で続けていました。いつまでこの状態が続くんだろ、って僕は思ってました。

いつ手を引っ込めてしまえばいいものか・・そんな僕の思案はおじさんに届いていないようでした。ひたすら撫で続けられているその時間が、とても長く感じたのを覚えています。手を離されて、ああやっと、って感じで、ほっとしたことも覚えています。

手相を観てくれたけれど、言われたことは「この線はいい線だよ。大事にするんだよ」だけでした。別に僕から手相を観てもらいたがったわけでも、占って欲しかったわけでもないから、他になにか、言葉を求めていたわけではないのだけれど・・思い起こせば、あれだけだったな、って思います。

僕の左の掌の頭脳線と感情線は、一つに繋がっているマスカケ線です。僕のマスカケ線を撫でながら、おじさんは浮世での疲れが癒えるのを感じていたのだと思います。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す