祈り

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昨日の夜の時間だったけれど。

ヤオコーで買い物して・・車は屋上駐車場に停めていたから、カートに買い物を入れたマイバックを載せて、エレベーターに向かったら、開いているエレベーターに、僕と同じようなカートの人・・カートのお兄さんが一人、先客な感じで乗り込んでいて・・

エレベーターのスペース的には余裕はあるのだけれど、隣のエレベーターを待つことにしてもいいな、と思った。でも、エレベーターの奥の壁には鏡があって・・お兄さんは、その鏡に映る僕が見えたんだと思います。僕が乗り込むのを待っててくれてて・・

それが普通?なのかも、だけれど、でも、なんか、優しさを感じました。その場の優しさ、っていうより、その人そのものから発せられる、根を張った優しさ、みたいな感じ、です。

この人は絶対に優しい・・そう思いながらの僕と、そのお兄さんの二人。二人を密閉して上昇するエレベーター・・扉が屋上階で開いて・・僕は『開く』のボタンを押して、お兄さんを先に出させてあげて・・

扉を出ると、飲み物の自販機が置いてある少しのスペースと、青天井の屋上駐車場に通じる短い通路があって・・

その通路を僕はカートを押すお兄さんの後から、お兄さんとやや間隔を開けて、お兄さんと同じくカートを押して屋上駐車場への出口に向かっていました。

通路と屋上との境のところでお兄さん、一瞬立ち止まって・・「うわ、やべ」

空を見上げて、声を出しました。

雨。

お兄さんの背中の向こうに、僕からも、雨粒が、ほんとに今、丁度降り始めた感じで落ちてきているの、わかりました。夕立風の、粒の大き目な雨だったから、通路のライトに照らされて見えやすかったのです。

お兄さんは、カートを押して、自分の車に向かっていき、その後を追う感じで、僕も青天井の屋上に出て、自分の車に向かいました。秒ごとにどんどん激しさを増していく雨。

とともに・・ピカ、ピカ、ピカ、ピカ・・間断なく光る空・・ゴロゴロゴロゴロ・・

怖えー!

落ちませんように!

僕は自分に祈ったのだけれど・・


たぶん、あのお兄さんは、自分の分だけじゃなく、僕の分も、祈ってくれていたはず・・

あのお兄さんなら、絶対そう、って・・車に乗り込んでホッとした後に、気がつきました。お兄さんの「うわ、やべ」っていう、あの声は、後ろにいる僕への(やばいですよ、気をつけてくださいね)っていうメッセージだったに違いなく・・

ああ・・こういう時に、人ってわかるよな・・僕、まだまだだなって思った、夏のヤオコー。

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