今週は日経平均株価が0.78%(216.50円)の続伸となり、ベンチマーク20銘柄平均株価も0.97ポイントの続伸となりました。
一方、システム平均成績は0.71ポイントの続落となり、年初来成績はマイナス0.28%に転落しました。その他系のみが辛うじて変わらず、それ以外は全て続落しています。特に順張り系は、3.13ポイントの大幅減でした。
チャートを見ると、先週末には下げ止まりつつあった運張り系が、再び下落速度を速めていることが分かります。
一方、ベンチマーク20銘柄平均株価は上昇基調を強めながらも、直近では10日の日経平均株価の大幅反落を受けて、連れ安となっています。
個々の銘柄毎に見ると、全20銘柄の内半数の10銘柄が、株価上昇に対して資産減少となっています。今週は週初から売り優勢のポジションを取るシステムが多かったため、無理からぬことではあります。
特に7211三菱自動車は、株価が3.14%上昇したのに対して、資産残高は8.82%も減少しており、これだけで今週の平均下落分の6割強を占めています。
一方、システム成績が株価上昇を上回ったものはわずか5銘柄でしたが、いずれもその差は小さく、システムの劣位を覆すものではありませんでした。
ただ、システム全体としては売り優勢が続いており、週明けも株価下落が続くようだと、システムに優位に働くかもしれません。
日経平均株価は週間で続伸こそしましたが、米シリコンバレー銀行破綻の影響などで、週末時点の日経平均先物は大幅下落となっています。
週明け以降の日本市場も、大幅続落となる可能性が強まっています。
直近上昇トレンドは先週よりも勢力を強めてはいるものの、前記状況や28千円超えという達成感から、もう一度ボックストレンドを継続するかもしれません。
ただし、そうなったとしても、下方には中期上昇トレンド1~3が控えていることから、これが最後のボックス入りだと考えます。
ドル円は、先週に引き続き、上昇(円安)基調が続いています。FRBによる利上げ再加速観測もあり、円安圧力が強まっているようです。
中期上昇トレンドのレンジ調整もほぼ終わり、ドル円はその範疇での推移が続いています。
さて、今年のシステム運用銘柄についてですが、今回は5959岡部についてご紹介します。この銘柄を用いたシステムは2020年1月28日に設計し、以降、仮想運用を継続しています。最適パラメータは、5年ほど前に一度小さな遷移があったものの、9年近くに渡って概ね安定しています。ただし、現在の設計基準における最適パラメータとは異なっています。
次図は、同銘柄のVWAP逆システムの資産カーブです。
今年に入ってこれまでの収益率は、複利で-12.62%と苦戦しています。一方、株価は13.24%の大幅上昇となっています。
売り保有期間が長く、時折買い転換しても長続きしないことが、不調の原因です。
平均リターンは17.31%ですが、ここ2年ほどは不調が続き、資産残高はほとんど増加していません。
その影響は、複利で見るとよく分かります。
次図に、このシステムを複利運用した場合の資産推移を示します。資産残高は、起点日以降30年弱で54倍ほどになっていますが、最大資産残高から大きく減少しています。
2021年末には資産残高が73倍ほどになっており、現在は26%ほどのドローダウンとなっています。
もっとも、この値は本システムにおける過去のドローダウンと比較すると、ほぼ平均的な水準であり、今後の巻き返しが期待されます。
ただし、このシステムは、ドローダウン期間が比較的長くなる傾向があります。その影響もあって累積損益率はあまり大きくはなく、年率リターンは平均リターンを2.31ポイント下回る14.93%となっています。
次図に示す累計損益チャートを見ると、株価水準はここ30年ほどでわずかな上昇に留まっていますが、累計損益は大きく積み上がっています。
買いと売りとがほぼ同水準となっており、比較的バランスよく機能していることが分かります。
このシステムに限ったことではないのですが、チャートを見ると、株価の急変時に資産残高を大きく増やしていることが分かります。
ただし、システムの特性から、ポジションチェンジに時間が掛かる傾向があり、そのため株価変動初期に大きなドローダウンが生じやすくなっています。
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