迷いの半分は、期待でできています

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占い
鑑定の場で、こんなご相談に出会うことがあります。何か新しいことを始めてみたい、でも今の生活を崩したくない。調べるところまでは進んだのに、申し込みの画面で手が止まってしまう。そんな状態が何ヶ月も続いていて、自分は優柔不断なのだろうかと落ち込んでいる、というお話です。ひとりの方に限った話ではなく、季節を問わずいろいろな方から届く、よく似た形をしたご相談です。

そういう方の波動を静かに感じ取っていくと、意外なことに気づきます。私が受け取るのは、迷いの重さよりも先に、熱のようなものです。冷めていない、動きたがっている熱です。もし本当に望んでいないことなら、調べもしませんし、申し込みの画面までたどり着くこともありません。そこまで進んだという事実そのものが、その方の中にすでに芽があることを示しています。

そして不安のほうも、よく見ると同じ場所から出てきているように感じられます。不安は「大切にしたいものがある」という合図として現れることが多いのです。今の暮らしを守りたい、家族に心配をかけたくない、失敗して自分を嫌いになりたくない。どれも、その方が丁寧に生きてきた証のようなものです。ですから、期待と不安が半々というのは、心が壊れている状態ではありません。むしろ、望むものと守りたいものの両方をきちんと持っている状態だと、私は受け取っています。

半々のときにできることを、ひとつだけお伝えしています。それは、決めることではなく、小さく確かめることです。始めるか始めないかという大きな問いを立てると、心は答えを出せずに固まってしまいます。そうではなく、一日十五分だけ触れてみる、誰にも言わずに一件だけ試してみる、そういう戻れる大きさの一歩を置いてみます。戻れる一歩は失敗になりません。合わなかったと分かること自体が、その方にとっての情報になります。

もうひとつ、期限を決めずに置いておくという選び方もあります。今は動かないと決めることは、諦めることとは違います。時期が合わないときに無理に進めると、余計な傷が残ることがあります。今日は動かない、と自分で選べているなら、それは立派な判断だと思います。

いまこれをお読みくださっているあなたご自身は、どのあたりにいらっしゃるでしょうか。もし気持ちが半々なら、その半分を減らそうとしなくて大丈夫です。減らすのではなく、どちらの半分にも名前をつけてみてください。期待のほうは何を望んでいるのか。不安のほうは何を守ろうとしているのか。言葉になった時点で、扱える大きさに変わっていくことがあります。

先のことを私が保証することはできません。ただ、迷いの中にいる時間そのものが、あなたが自分を大切にしている時間だということは、感じ取れる範囲でお伝えできます。もし、ご自身の内側で今どんな力が動いているのかを一緒に見てみたくなられましたら、プロフィールページからお気軽にお声がけくださいませ。
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