「準備が整ってから」の落とし穴

「準備が整ってから」の落とし穴

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副業を考え始めたとき、多くの方が同じことをおっしゃいます。「もう少し準備が整ってから始めたいのです」と。そして気づけば半年、一年と時間が過ぎている。この状態をご自身で「決断力がない」「本気度が足りない」と責めてしまう方が、とても多いように感じています。

ここでよく誤解されているのが、「不安があるうちは、まだ始めるべきではない」という考え方です。不安がなくなった状態こそが準備完了の合図で、それまでは動いてはいけない。そんなふうに思われている方が少なくありません。

そう感じてしまうのは、無理のないことだと思います。私たちは子どもの頃から、テストは勉強してから受けるもの、発表は練習してから臨むものと教わってきました。準備してから本番、という順番が体に染みついています。だから副業も同じように、不安が消えるまで整えてから、と考えるのはむしろ自然な流れなのです。

ただ、鑑定でたくさんの方の波動に触れてきて感じるのは、少し違うことです。始めたい気持ちと不安が半々のとき、その不安は「まだ早い」という警告ではなく、「本気で考えている」という証だということです。

どうでもいいことに、人は不安を感じません。明日食べるお昼ご飯を選ぶのに、眠れなくなるほど悩む方はまずいらっしゃらないでしょう。不安の大きさは、その人にとっての大切さの大きさとほとんど同じ形をしています。半々ということは、それだけ真剣に自分の人生の時間を扱おうとしているということなのです。

そしてもうひとつ。副業の不安は、始める前に消えるようにはできていません。「お客様が来なかったらどうしよう」「自分の力で通用するのだろうか」という問いの答えは、動いてみた先にしか置かれていないからです。机の上でどれだけ考えても、答えのある場所には手が届きません。準備で減らせる不安と、経験でしか減らない不安は、そもそも種類が違うのだと思います。

ですから、不安が半分あるまま始めても、それは見切り発車ではありません。むしろ自然な出発の姿だと感じています。

とはいえ、勢いだけで飛び込むことをおすすめしているわけではありません。大切なのは、引き返せる大きさで始めることだと思っています。生活費に手をつけない範囲で、いまの仕事を辞めない形で、まずは小さく試してみる。それなら、うまくいかなくても失うものは限られます。不安を消してから動くのではなく、不安を抱えたまま動ける大きさに、こちらから調整していくという考え方です。

半々という状態は、迷いではなく、バランスが取れている状態なのかもしれません。始めたい気持ちだけしかない方は無理をしがちで、不安だけの方はそもそも副業を考えません。両方あるからこそ、慎重に、でも前に進めるのだと思います。

もし今、その半々の中で立ち止まっていらっしゃるなら、それは足踏みではなく、静かに準備が進んでいる時間なのだと思います。答えが出るまで待たなくても、小さな一歩からで十分です。

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