財布を開くたび、胸がちくりとする方へ

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暦はまもなく白露を迎えます。日中にはまだ夏の名残の暑さが残りますが、朝早く外に出ると、草の葉先に小さな露が宿っているのを見つけることがあります。夜の間に冷えた空気が、目に見えなかった水気を、ひと粒の形にしてくれたのでしょう。その露は、日が昇るとまもなく消えていきます。けれど消える前に、確かに葉を潤していきます。

こうして露を眺めていると、私はふと、お金のことを思い浮かべます。

鑑定の中で、「お金を使うたびに、罪悪感がよぎってしまうのです」というお話を伺うことがあります。高価なものを買ったときだけではありません。日々の食材や、疲れた日のお茶一杯、必要になった靴の買い替えでさえ、胸のどこかが小さく縮むのだそうです。そして使い終わったあとには、「これでよかったのでしょうか」という問いが、静かに居座り続けます。

もしあなたにも思い当たるところがあるのでしたら、まずお伝えしたいことがあります。その罪悪感は、あなたがだらしないから生まれているのではありません。むしろ、ものを大切にしたい気持ちや、誰かに迷惑をかけたくないという思いやりが、少しだけ強く働きすぎている状態なのだと、私は感じています。

波動を見せていただくと、こうした方の多くは、受け取ることよりも差し出すことに慣れていらっしゃいます。そのため、自分のためにお金を使う場面では、心のどこかで許可が下りていないまま、手だけが先に動いてしまうのです。罪悪感は、その許可の遅れが形を変えて現れたものなのかもしれません。

ですから、無理に気にしないよう頑張る必要はありません。代わりに、使ったあとに小さな確認をひとつ足してみてはいかがでしょうか。「このお金は、どこへ行って、何を潤したのでしょう」と、ほんの数秒だけ思い浮かべてみるのです。お茶一杯のお金は、お店の方の一日を支えます。靴の代金は、作った人の手元へ届きます。露が葉を潤してから消えるように、手放したお金も、消えてなくなるのではなく、どこかで何かを潤してから、次の場所へ移っていきます。

その流れを思い浮かべることが、少しずつ、自分への許可を後押ししてくれるように思います。すぐに罪悪感が消えなくても構いません。「今日も一度、確認できました」というだけで、十分に前へ進んでいらっしゃいます。

朝露は、冷えた夜があったからこそ生まれます。あなたの胸の痛みも、大切にしたいものがあるからこそ生まれているのだと、私は受け止めています。

もし、ひとりで抱えるには少し重いと感じる日がありましたら、プロフィールページから私の鑑定をご覧いただけると嬉しく思います。
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