自分を責める声と、少し距離をとる

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うまくいかなかったことがあると、真っ先に自分の落ち度を探してしまう。そんな癖を抱えている方は、思っているよりずっと多くいらっしゃいます。鑑定でお話をうかがっていると、その方の波動には「怠けている人の重さ」ではなく、「頑張りすぎて休み方を忘れた人の張りつめた静けさ」が感じられることがほとんどです。自分を責める癖は、性格の欠点ではなく、これまで真面目に生きてこられた証のように私には映ります。

とはいえ、責め続けることで心がすり減っていくのも確かです。癖はすぐに消えるものではありませんので、消そうとするのではなく、少しだけ距離をとる練習として、三つのことをお伝えします。

一つめは、責める声を「自分の声ではないもの」として聞いてみることです。頭の中で「またやってしまった」「私はいつもこうだ」という言葉が浮かんだとき、それを打ち消そうとせず、心の中で「そういう声がいま聞こえたな」と実況するように受けとめてみてください。不思議なもので、声そのものと自分とのあいだに、わずかな隙間が生まれます。声は消えなくてかまいません。声と自分がぴったり重なっていた状態から、少しだけ離れて眺められるようになる。それだけで、心の負担はずいぶん変わってまいります。

二つめは、事実と解釈を紙の上で分けることです。責める気持ちが強い日は、たいてい起きた出来事よりも、そこに乗せた解釈のほうがずっと重くなっています。メモでも手帳でもかまいませんので、左側に「起きたこと」だけを書いてみてください。返信が来ていない、予定が延びた、頼まれごとを断った、といった、誰が見ても同じ内容です。右側には、そこから自分が考えたことを書きます。嫌われたのかもしれない、迷惑をかけている、価値がない、といった言葉が並ぶかもしれません。書き終えてから二つを見比べると、右側の重さが左側の出来事の大きさとつり合っていないことに気づく方が多くいらっしゃいます。責めているのは出来事ではなく、解釈のほうだったと分かるだけで、呼吸が少しゆるみます。

三つめは、寝る前に「今日できたこと」を一つだけ挙げることです。三つでも五つでもなく、一つで十分です。ご飯を用意した、返信を一件返した、湯船につかった。そんな小さなもので構いません。私たちの意識は、放っておくと足りなかったところばかりを拾い上げてしまいます。一つだけ拾い直す習慣は、その傾きをそっと戻す作業のようなものです。毎日続かなくても、思い出した日にだけ行えば十分に意味があります。

この三つは、どれもすぐに劇的な変化をもたらすものではありません。けれど、自分を責める癖というのは長い時間をかけて身についたものですから、離れていくのにも同じように時間がかかって当たり前です。うまくできなかった日に「これすらできない」と、また自分を責めてしまいそうになったら、そのときこそ一つめの練習を思い出していただけたらと思います。責める声が出てきたということは、あなたがまだ自分に対して真剣でいらっしゃる証でもあるのです。

もしご自身だけで抱えるのが重く感じられる日があれば、プロフィールページからいつでもお声かけくださいませ。
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