体がだるい、頭が重い、眠っても疲れが残る。病院で診てもらうほどではないけれど、なんとなくすぐれない日が続く。そんな時期を過ごしている方から、ご相談をいただくことがあります。
そういうとき、多くの方がまず「何かを増やそう」となさいます。栄養を足す、運動を足す、早寝を心がける、気持ちを前向きに切り替える。どれも悪いことではありません。ただ、私が波動を見せていただいて感じるのは、すでに抱えているものが多すぎて、新しく足したものを置く場所がない状態です。器がいっぱいのまま、上から注ぎ足している。だから頑張っているのに軽くならないのだと思います。
ですので今日は、足すお話ではなく、降ろすお話をさせてください。
まず手放していいのは、原因を突き止めようとする作業です。あのとき無理をしたからか、季節のせいか、あの人との会話が響いたのか。理由を探している間、心はずっと働き続けます。体が休みたがっているときに、心だけが残業しているような形になります。原因がわからないまま休んでも、休養の効果は変わりません。わからないままにしておく許可を、ご自分に出してあげてください。
次に降ろしていいのは、「本調子に戻さなければ」という前提です。不調の日を、正常から外れた欠けた状態として扱うと、そこにいる自分をどうしても責めてしまいます。私が感じるところでは、こういう時期の体は壊れているのではなく、意識的に出力を絞っています。冬の樹木が葉を落として幹に力を集めるのと似た動きです。今日の六割で過ごすことは、失敗ではなく調整だと受け取っていただけたらと思います。
それから、律儀に続けている小さな習慣も、いくつかお休みしてよいものがあります。毎日更新している記録、欠かさず返している丁寧な返事、なんとなく開いてしまう画面、誘われたら必ず応じる約束。ひとつひとつは軽くても、束になると常に背中を押し続ける手のようになります。全部やめる必要はありません。今週だけ止めても誰も困らないものを、ひとつだけ選んでみてください。
もうひとつ、手放していただきたいものがあります。不調を誰かに説明する責任です。心配をかけたくなくて「大丈夫」と言い、わかってほしくて説明を試み、うまく伝わらずに疲れる。この往復に、かなりのエネルギーが使われています。伝わらない相手には、伝えないままでかまいません。整った言葉になっていないご自分の状態を、そのまま抱えていて大丈夫です。
こうして降ろしていくと、残るものはとても少なくなります。食べて、眠って、体を温める。多くの場合、その三つで足ります。私が波動を拝見するとき、回復が近づいている方には共通して、静かに閉じているような感じがあります。何かを始めようとしていないのに、内側の流れは確かに動いている状態です。焦りが薄れてきたら、それは弱ったのではなく、必要な向きに切り替わってきた合図だと思っていただければと思います。
不調の日々は、あなたが怠けているから訪れたのではありません。長く踏ん張ってこられた方ほど、体のほうが先に手を挙げてくれます。今日はどうか、増やすことを一度お休みして、荷物を一つ床に置くところから始めてみてください。
ご自身の今の状態をもう少し丁寧に見てみたいと感じられたときは、プロフィールページを覗いていただければ、私にできることをご案内しております。