商売人は「人情」で商いをするものだと思いませんか?

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ビジネス・マーケティング
「情けは人の為ならず」といいますが、
最近では違う解釈がされているようで少々寂しさが募ります。

日本人は昔から「情けに報いる民族」と言われてきました。
私のためにいろいろしてくれるからどうせだったらあの人から
あの店で買おう。という思いがお客様の心に灯ったら素晴らしいことだと
思いませんか?

あるホテルではお得意様のことを書き留めるノートがあります。
ある百貨店では販売員が手書きではがきを出しています。
ある自動車のセールスマンは雨の中自分は濡れても車から降りてくる
お客様に傘を差し出します。
ある美容院ではお客様がそろそろ予約の電話をするだろうという日が近づいたら事前に電話をいれています。

ネットで気軽に物が買える世の中になっても
商いは「モノとお金」を何年見続けても成立しません。
「モノと人」との間に商いが成立するのです。

私の大好きな古典落語の「芝浜」の一節に
大晦日に家内が亭主にしみじみと
「お前さんは熱のある身体で雪の降る日も天秤棒担いで商いに出ようとする。
私は心から立派な魚売りになったもんだと手を合わせてるよ」というのに

「ばかいってらぁ。俺はなぁ、今日売れる魚をみると見えてくるんだ。
この魚はあのご隠居大好きだったなぁ、この魚はあの家族が腹いっぱいになるんだろうなぁ。ってなあ。だから自分が熱が出たとか雪が降ってるとか自分のことを言ってる暇はねえんだよ」と答える亭主。

全員のお客様の顔を思い出す事は出来ませんが、ずっとお取引させていただけるお得意様はちゃんと覚えて置くことが商人の最低限の心がけではないでしょうか?


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