未経験からのIT求人は、いまどこに多いのか|2026年10月のハローワーク求人データ

未経験からのIT求人は、いまどこに多いのか|2026年10月のハローワーク求人データ

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IT・テクノロジー
現役エンジニア × 国家資格キャリアコンサルタントの yoshi_career です。日系企業から外資系IT企業に移り、いまも現場でエンジニアとして働いています。福岡在住です。
毎月1回お出ししている、ハローワークの求人件数の集計です。今回で2回目になります。
出所:ハローワークインターネットサービス(厚生労働省)/2026年10月4日時点
※ この数字は、上記サービスの求人検索を当方が実施し、検索結果の件数を集計したものです。厚生労働省が公表している統計ではありません。
検索条件は先月と同じです。求人区分「一般求人」/就業形態「フルタイム」/フリーワードを「仕事内容」に対して「すべて含む」で検索/就業場所は都道府県で指定。個別の求人情報は取得していません。

先月の見立ては、当たっていました


9月版で、こう書きました。
「今週は求人が減った」という話には、ほとんど意味がありません。意味があるのは地域ごとの構成比のほうです。こちらは短期間ではあまり動きません。
今月、これがはっきり確認できました。
まず、全国の件数です。9月23日から10月4日にかけて、集計した20キーワードのすべてが減りました。
・未経験(全業種):9/23 156,076/10/4 121,853/残った割合 78.1%・資格取得支援:9/23 10,243/10/4 8,308/残った割合 81.1%・ネットワーク:9/23 5,146/10/4 3,906/残った割合 75.9%・Java:9/23 4,167/10/4 3,081/残った割合 73.9%・サーバー:9/23 3,118/10/4 2,380/残った割合 76.3%・在宅勤務:9/23 2,067/10/4 1,355/残った割合 65.6%残った割合の中央値は75.3%、範囲は65.6%〜81.1%でした。特定の技術だけが落ちたのではなく、全部が同じように減っています。
需要が2割消えたのではなく、掲載の更新サイクルによるものと考えるのが自然です。
未経験(全業種)の推移を並べると、より分かりやすいです。
8/31 159,5439/7 138,097 ← 下がる9/13 149,0689/23 156,0769/28 158,575 ← 戻る10/4 121,853 ← また下がる
この波を見て「IT求人が減っている」と書くのは、誤りです。 私自身、来月また下がっていても、同じことを言うと思います。

構成比は、ほとんど動きませんでした


一方、各キーワードの東京シェアは、先月とほぼ同じでした。
・リモートワーク:9月 71.3%/10月 71.1%・運用監視:9月 57.3%/10月 57.1%・システムエンジニア:9月 52.9%/10月 50.8%・Java:9月 31.0%/10月 30.8%・Python:9月 28.5%/10月 29.6%・ネットワーク:9月 25.6%/10月 24.6%・資格取得支援:9月 9.0%/10月 9.0%件数は2割以上動いたのに、構成比はほぼ動いていません。 見るべき指標がどちらなのか、これで判断できると思います。
ここから言えることは、先月と同じです。
・リモートを含む求人の約7割が東京。 地方在住でリモート前提は、選択肢がかなり狭まる・「資格取得支援」と「未経験」は地方に分散している。 未経験を育てる求人は東京だけのものではない

福岡の特徴も、同じ傾向でした


私が住んでいる福岡についても見ておきます。基準線は、母数の大きい「未経験」の全国シェア 4.4% です(先月と同じ値でした)。
・クラウド:福岡の件数 171/全国シェア 10.3%/基準線との差 +5.9pt・Python:福岡の件数 88/全国シェア 8.0%/基準線との差 +3.6pt・Azure:福岡の件数 28/全国シェア 7.0%/基準線との差 +2.6pt・AWS:福岡の件数 59/全国シェア 6.4%/基準線との差 +2.0pt・資格取得支援:福岡の件数 488/全国シェア 5.9%/基準線との差 +1.5pt・リモートワーク:福岡の件数 33/全国シェア 1.3%/基準線との差 -3.1pt・システムエンジニア:福岡の件数 24/全国シェア 1.4%/基準線との差 -3.0pt福岡はクラウド関連が相対的に多いという先月の結果が、そのまま再現されました。クラウドは8.9%から10.3%に上がっています。
一方で、リモートワークと在宅勤務は基準線を大きく下回ったままです。福岡で働くなら出社が前提、という求人が多い状況は変わっていません。

生成AIは307件


先月386件だった生成AIは、307件でした。全体と同じ割合で減っているので、傾向が変わったわけではありません。
ただ、母数の小ささも変わっていません。ネットワークの3,906件と比べると、やはり桁が違います。
「生成AIの求人が増えている」という話は、未経験からの転職先として狙える規模とは別という見方を、今月も変えていません。

このデータの限界


先月と同じですが、改めて書いておきます。・ハローワークの求人だけを見ています。中小企業と地方の求人が中心で、IT大手や外資の傾向とは一致しません・検索のヒット件数であり、実際の募集人数ではありません・「未経験」の件数は全業種です。IT系のキーワードと掛け合わせた数字ではありません・件数が減っていても、採用が決まって掲載が終わった可能性があります
「〇件だった」は事実ですが、「だから〇〇が伸びる」は推測です。ここは分けて読んでいただければと思います。
来月も同じ形で出していきます。ご自身の経歴だとどのあたりが現実的か、という個別の話は、ご相談のなかでお話ししています。

まとめ(2026年10月)


・20キーワードすべてが減少。残った割合の中央値は75.3%で、特定の技術だけが落ちたわけではない・件数は2割以上動いたが、構成比はほぼ動かなかった。見るべきは構成比のほう・リモートワークを含む求人の約7割が東京(71.1%。先月71.3%)・「資格取得支援」は9.0%と、先月から変化なし。未経験を育てる求人は地方に分散している・福岡はクラウド関連が相対的に多い(クラウド10.3%/基準線4.4%)。出社前提の求人が多い点も変わらず・生成AIは307件。全体と同じ割合で減っており、傾向の変化ではない


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