かつて私は、自分の感情と真正面から向き合うことができていませんでした。
嬉しいことがあっても、素直に喜ぶよりも「こんなことで喜んでいいのかな?」と自問したり、悲しい出来事があっても「泣くのはみっともない」と我慢したり…。
そして、怒りの感情に至っては、「怒ってはいけない」という、いつの間にか身についてしまった思い込みが蓋をしていました。
振り返ると、そのすり込みは、自分でも理由がよく分からないものでした。
もしかしたら「怒ると嫌われる」「相手を傷つけてしまう」といった恐れから来ていたのかもしれません。
でも、その結果、私自身が本当の気持ちに目を向けることを避け、心のどこかで無理をしていたのだと思います。
そんな自分が少しずつ変わるきっかけは、「自分の感情を否定しない」練習を始めたことでした。
まずは、「今、自分はどう感じているのかな?」と心に問いかけることからスタートしました。
たとえそれがネガティブな感情であっても、それをジャッジせず、ただ「こう感じているんだな」と認めることを意識しました。
その結果、以前よりも自分に素直になれた気がします。
今では、喜怒哀楽それぞれの感情が自然と感じられるようになり、無理をして抑え込むことがなくなりました。「怒ってはいけない」ではなく、「怒りを感じるのも自然なこと」と受け入れることで、逆に冷静に対処できる場面も増えたように思います。
感情と向き合うことは、自分自身を大切にする第一歩です。
最初はぎこちないかもしれませんが、小さな一歩を積み重ねることで、きっと心にゆとりが生まれます。
そして、そのゆとりが、自分だけでなく周りとの関係にも良い影響を与えてくれると、今では信じることができます。