渡部昇一氏の著作を調べていて、タイトルが変わっていましたので、中古本で購入しました。本書の核心:「逆説」が示す日本モデルの正統性を問う内容です。出版は、1993年です。バブル崩壊後に出版されました。偉人の研究をしていて、日本は、西洋とは異なる視点で発展してきたと感じました。
現在の日本の失敗の一因は、教育にあると考えます。知識偏重の偏差値教育にあると考えます。予測不可能な現代において、過去の知識を詰め込んでも、課題を解決できません。教育は実証です。日本が発展していた時期の教育は、実証でした。一番できる人が教えれば、弟子が育つような世界です。最近は、偏差値至上主義の風潮が見られます。ノーベル賞を受賞した小柴博士の講演を聴講したことがあります。そのとき、仰っていたのは、カミオカンデはノーベル賞を獲った後に、文部科学省からご褒美として100億円が出たと言っていました。そのとき、米国は日本の何十倍もの費用をかけたプロジェクトであったが、日本が世界一を取りました。
最近の文部科学省の卓越国際研究機関には反対です。
その分、地方の大学にも予算を回してほしいです。
以下、本書を紹介いたします。
書名:逆説の時代「日本」なくして未来なし
著者:渡部 昇一
形式: ハードカバー(文庫本もあります)
本の長さ:242ページ
出版社:PHP研究所
発売日:1993/3/1
定価:1400円(税込み)
(出版社内容情報)
日本モデルの正統性を説く、著者渾身の一冊。社会システムを世界標準化すべしという声が強い。しかし、日本モデルはそんなに特異なのか。日本モデルの正統性を説く、渾身の一冊。
(目次)
まえがき
ここ2年足らずの間に数種の月刊誌に書いた小論を、PHP出版部の御好意によって集めてまとめた本のようです。
渡部昇一先生は、英語学者なので、翻訳本も出されています。原文を精読している本もあるようです。何か故渡部昇一先生は、世界視点で物事を考えているように感じていました。そのベースは外国の本もたくさん読んでいるからかも知れません。
第一章「気概」を喪失した日本人
第二章 日本モデルが生き残る(ハイエク先生の言葉と思想)
第三章 磨かれざる憲法の悲運(明治憲法の悲劇から何を学ぶか)
第四章「二十世紀の虚構」共産主義の死(ソ連を解体した日本のハイテク)
第五章「日本的経営」は悪くない
第六章 平成宰相の器(誰でも首相がつとまる時代)
第七章 ”開かれた”英王室と日本の皇室(「ダイアナ・スキャンダル」などを
閑談風に)
第八章 日本の政治の何が問題か
第九章「政治改革」無用論
(以下は、Googleの生成AIの回答です)
本書の核心:「逆説」が示す日本モデルの正統性
渡部氏は、一見すると世間の常識や通念とは逆に見える「逆説(パラドックス)」の中にこそ、物事の本質や真理があると主張します。本書で展開される
主な論点は以下の通りです。 [1, 2]
1. 日本人の労働観と「気概」の喪失
• 通説:日本人は「働きすぎ(社畜)」であり、欧米流のバカンスやライフスタイルを見習うべきだ。
• 逆説:日本人の労働観は、労働を神の呪い(罰)とする「旧約聖書文化圏」とは異なり、精神を磨く尊い営みである。自国の優れた文化や歴史、業績を悪と教える戦後教育こそが、日本人の「気概」を奪っている。 [1, 2]
2. 「日本的経営」は資本主義の理想系
• 通説:終身雇用や年功序列、社内組合といった日本的経営は非効率で古い。
• 逆説:日本的経営(松下方式など)は、労働者を単なる道具と見なさず共同体として包摂する仕組みである。これはマルクス主義(共産主義)に対する真の特効薬であり、ローマ法王が社会回勅で求めた「資本と労働の調和」を最も体現した健全なシステムである。 [1]
3. 歴史の逆説:ソ連を解体したのは「日本のハイテク」
• 通説:冷戦はアメリカの軍事力と政治力によって終結した。
• 逆説:軍事技術に不可欠な超精密半導体など、日本の圧倒的なハイテク技術が東側諸国との技術格差を決定づけ、ソ連崩壊の決定打となった。日本は自覚なきまま「世界史の転換」を裏で支えていた。 [1, 2]
4. 憲法と政治改革への視点
• 通説:時代の変化に合わせて政治改革や憲法改正の議論を急ぐべきだ。
• 逆説:安易な「政治改革」は無用であり、むしろ衆愚政治を招く恐れがある。明治憲法が元老の知恵によって運用された歴史の悲劇に学び、形だけの制度変更ではなく、国を動かすリーダーの「器(教養と常識)」を高めることこそが先決である。 [1, 2, 3]
本書の構成と現代的意義
本書は、日本的経営の正統性、明治憲法の教訓、ソ連解体における日本の貢献など、多角的な視点から日本モデルの優位性を説いています。また、ハイエクの思想を引いて、「日本独自ルールを欧米標準に無理に合わせる必要はない」と主張しています。 [1, 2, 3, 4]
「日本叩き」の中、日本人の誇りを取り戻すべく執筆された本書のメッセージは、グローバル化の行き詰まりが指摘される現代においても、日本が自信を持つための指針として色褪せぬ価値を持っています。 [1, 2]
(感想)
ハイエク氏によれば、ヒットラーもスターリンも同じだということです。
共産主義は、最悪であるということになります。
故田中角栄元総理大臣の言葉を借りれば、故渡部昇一先生ももっと政治家は勉強しろと言っているように感じました。
オールドメディアの記者について言えば、政治経済を知らない記者は記事を書く資格がないと言うことになります。
宮澤喜一氏と加藤紘一氏の国賊行為についてよく分かります。
あとで、もっと詳しい目次を紹介します。
非常に多くの教訓が書かれていました。
明治憲法に戻り、明治憲法の欠点を修正するという発想は日本にあった憲法かも知れません。故渡部昇一先生の発想は良い案かもしれません。
拡散してください。