中国の新聞管理制度(本)

記事
コラム
 中国の新聞社管理についての解説本がありましたので、紹介します。
 著者は博士で金澤大学の講師をされており、内容は正しいと思われます。
 中国のメディアは複雑で、AIで簡単にわかる世界ではありません。
 先にブログに投稿した「あぶない中国共産党」(本)の著者が言っているように、中国共産党の研究の必要性を感じます。オールドメディアは話しになりません。真実を知りたい方にお勧めです。日本の新聞ではわからない情報です。
この本は、目次のみを紹介します。

書名:中国の新聞管理制度 (紙版、電子版)
   商業紙はいかに共産党の権力を受け入れたのか
著者 :工藤 文 
ジャンル:政治
出版社:勁草書房
発行日:2024年3月
定価 5,500円(税込)(紙版、電子版あり)
出版社在庫 在庫あり

(概要)
市場経済が進んだ中国で、なぜ商業紙は政府や共産党を支持し続けるのか。検閲だけでは説明できない、複雑なカラクリを解き明かす。
(内容説明)
中国では改革開放によって新聞の商業化が進んだのに、商業紙は中国共産党を批判するのではなく、支持し続けている。本書は主管・主辦単位制度という政策に着目することで、中国共産党による新聞管理のメカニズムを明らかにし、権威主義国における市場と権力の結び付きをも浮かび上がらせる。
序章 「党がメディアを管理する原則」の虚実
 1 本書の目的と問題意識
 2 先行研究が論じてきたこと
 3 本書のアプローチと独自性
 4 分析対象と手法
 5 本書の位置づけと意義
 6 本書の構成
第1章 中国のマス・コミュニケーションを研究する視点
 1 非民主主義国家を対象にした研究
 2 コミュニケーションの批判的政治経済学
 3 本書の分析枠組み―制度を通じた資源の配分による統制
第2章 商業化が党の新聞管理に与えた変化
 1 民間資本の排除と党の管理への一元化
 2 行政管理の復活とメディア・グループ化
 3 17号文献の制定による資本政策の転換
 4 新聞の所有者は誰か
第3章 主管・主弁単位制度の形成過程と構造
 1 管理主体の明確化(1950年代)
 2 制度の法規化(1980年代から2000年まで)
 3 制度の維持と非公有資本の包摂(2001年から)
 4 70年間にわたる制度の発展
第4章 『新民晩報』にみる党と新聞のパトロン・クライアント関係
 1 上海『新民報』に対する国有資本の投入と党への従属
 2 『新民晩報』の自立とその制限
 3 上海報業集団におけるパトロン・クライアント関係
 4 党と新聞の関係を決定づける主管・主弁単位制度
第5章 『新京報』にみる主管・主弁単位の影響
 1 自己検閲とは何か
 2 フレーミング論と操作仮説の導出
 3 『新京報』『南方都市報』の汚職報道に対する量的テキスト分析
 4 報道フレームの変化に対する重回帰分析
 5 『新京報』は何を報じなかったか
第6章 『新民晩報』自立化の検証
 1 新聞のクレジットを用いた内容分析
 2 1946年から2016年までのクレジットの変化
 3 二元的な報道体制―党の宣伝と娯楽化
終章 党の支配を正統化する商業紙
 1 分析結果のまとめ
 2 党の支配を正統化するメカニズム
 3 本書の限界と今後の研究課題
補遺1 出版単位の主弁単位と主管単位の職責に関する暫定規定
補遺2 量的テキスト分析の手続き詳細
補遺3 第6章データ詳細

著者等紹介
工藤文[クドウアヤ]
早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員RPDなどを経て、金沢大学人間社会研究域法学系講師。専門は政治コミュニケーション
 本日、「工藤文」氏のインターネット検索を行ったところ、researchmapに工藤文氏の研究者情報が掲載されていました。論文なども掲載あり。また、2025年2月に「中国政治・メディア実証研究会」というホームページが創設されたという情報がありました。ココナラには、URLリンクを貼れないので、「中国政治・メディア実証研究会」のキーワード検索でホームページにアクセスできます。
 もう、中国に忖度している日本の新聞は時代遅れかも知れません。中国のメディアもいろいろ変容しているようです。日々、最新情報を収集して分析しないと真実の中国はわかりません。
 最新情報では、中国政治・メディア実証研究会主催の「権威主義体制におけるプロパガンダとその多様性」という特別講演会が工藤文氏が窓口となり3月4日に石川で開催されました。



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