環境・食の安全・IT……現代を生きる私たちが理解しているべき「専門知識」は多岐に及びます。しかし正確な知識伝達は簡単ではありません。また、専門家同士のコミュニケーションも問題です。分野の細分化も止まる気配がなく、隣のラボとの間ですら話が通じにくいほどです。専門的な知識を専門外の方、特に論文購読などに慣れていない方々に理解し受け入れていただくためには、文章作成においても学術論文を執筆するのとは相当に違うセンスが必要となってきます。元研究者でライティング経験も豊富な私の経験をお役立てください。私は博士号（理学：専門は生物学）を取得し、分類学・生態学・分子分類学・生物情報学などの幅広い分野の研究に携わり、また、データベースやデータ解析ウェブアプリの開発にも携わってきました。私は、この経緯のほとんどを、自分の本来の専門とは異なる分野を専門にする人達との共同研究・共同事業に費やしてきました。話しを理解していただくにはどういう筋道を立てればいいのか? どういう語彙を選択すればいいのか？相手は何が理解できていて何が...