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中小企業経営のための情報発信ブログ305:イノベーションの本質

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。以前、名和高司著「資本主義の先を予言した史上最高の経済学者 シュンペーター」という本を紹介しました。今、「イノベーションの父」と称されるシュンペーター氏に関心が寄せられています。今から100年近く前にイノベーションという概念を初めて使ったのがシュンペーター氏です。ただ、シュンペーター氏は初期の書「経済発展の理論」の中では「新結合(New Combination)」と言う言葉を使っています。 1.いまなぜ、シュンペーターなのか? いま、企業経営において、「パーパス(企業の存在意義)」に基軸をおいた「パーパス経営」が注目されています。また、その流れで、マイケル・ポーター教授が提唱した「CSV(経済価値と社会価値、2つの共通価値の創造)」が再び注目を集めています。気候危機や格差拡大など深刻な課題が山積みする中、社会意識の高い世代が台頭し、経済価値を創造すると同時に、社会課題を解決して社会価値も高めるビジネスとして、このような考え方に基づく経営が共感を得ているのではないかと思えます。社会価値だけでなく、経済価値を創出しないとビジネスは持続可能ではありません。 ビジネスは、ゴーイングコンサーンで、連綿と成長・発展しながら続いていかなければならないのです。そこで必要になるのがイノベーションです。そこでいま「イノベーションの父」と称されるシュンペーターに関心が向けられているのです。 2.イノベーションへの誤解  持続的成長を実現するために、イノベーションが必要だと考え、懸命に努力している経営者やビジネスパーソンはいます。しかし、その多くはイノベ
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中小企業経営のための情報発信ブログ241:シュンペーター

今日もブログをご覧いただきありがとうございます。今日は、名和高司著「資本主義の先を予言した史上最高の経済学者 シュンペーター」(日経BP )を紹介します。ヨーゼフ・アロイス・シュンペーターと言えば、「イノベーションの父」と呼ばれた経済学者です。1883年、カール・マルクスが亡くなった年に、オーストリア・ハンガリー帝国に生まれ、1911年にグラーツ大学教授に就任し、1919年にオーストリアの大蔵大臣に就任したもののすぐに辞任、1921年にビーダーマン銀行の頭取に就任したものの、1924年に同銀行が経営危機に陥り解任されています。1927年にハーバード大学の客員教授となり、1932年に制教授に就任し亡くなる1950年まではハーバード大学教授を務めています。 シュンペーターは、「イノベーションの父」と呼ばれています。今から100年近く前に、シュンペーターが初めてイノベーションという概念を使いました。 シュンペーターは初期の著「経済発展の理論」では、イノベーションではなく「新結合(new combination)」という言葉を使っています。イノベーションは「技術革新」と訳されますが、「イノベーションは0→1」という考えはシュンペーターがいうイノベーションとは似て非なるものです。 イノベーションとは、新しい知・アイデアを生み出すことです。新しいアイデアがなければ、人も組織も変わることはできません。シュンペーターによれば、「新しい知とは、常に『既存の知』と別の『既存の知』の『新しい組み合わせ(新結合)』で生まれる」のです。これは言われてみれば当たり前のことです。人間はゼロからは何も生み出せ
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