おとぎ話は棚ぼたと玉の輿ばかり
前から考えていることですが、おとぎ話は良くないですね。 何が良くないかというと、たとえば日本のおとぎ話の場合、主人公が - おじいさんやおばあさんが多いようですが - 正直だというだけで、沢山宝物をもらったりします。 しかし、分不相応なお金を持つと大抵の場合、ろくなことになりません。 親戚縁者や近所の人たちからねたまれるでしょうし、人間関係が悪くなるでしょう。 大体、こんな話を読んだ子供は棚からぼた餅を期待するようになる可能性があります。 普段からまじめに働き、正直に暮らしていればいつか報われるとはいうのは、庶民のはかない願望なのでしょうが、現実はそんな甘くないということをきちんと教えたほうがいいんじゃないかな。 ついでに書くと、最近人気の桃太郎の話も酷いもんです。 桃太郎は鬼を虐殺した上に宝物を略奪するんですよ。 どんなに鬼が悪いことをしていようと、問答無用で殺したり、財産も自分のものにしていいわけがない。 今、こんなことをやったら凶悪な強盗殺人罪です。 それに、良く考えると、子供、雉、猿、犬なんてのに簡単にやられたことを考えると、鬼は弱すぎるし、大した悪人とは思えません。 宝物もちゃんとしたやり方で溜めたんじゃないかな。 そう考えると本当に酷い話です。 次は西洋のおとぎ話です。 これも良くない。 もちろんいろいろな話があり、内容もバラエティに富んでいるでしょう。 しかし、有名なものには共通している点があるような気がします。 主人公は美人で優しいのですが、それ以上の大した長所はないというところですね。 それで困った状況にいるところに白馬の王子さまが現れて、彼女を救い、二人は結
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