日本の大事な心
私自身、これまで様々な土地に縁があり、日本全国とはいかないまでも色々な場所に住んできました。同じ日本でも風習が違ったり、気候も水もその土地ならではで、住むだけで沢山勉強出来ました。今回はそんな中ある地方にいた時に心に残ったことを書きます。その場所は、日本海に面し、海風の強いところでした。漁業はもちろん、海沿いの広大な畑では果物や野菜を作られており、とても農業が盛んでした。春になると一斉に農家の方々が畑に出て耕したり、野菜を保護するホロを立てたりと、自然の中に活気が満ちていました。私も短い間でしたが、とある農家さんでアルバイトをさせてもらいました。夏の期間でしたので、夏休みに帰省した学生さんたちを積極的に受け入れ、短期のアルバイトをしてもらうのが恒例でした。民家の敷地内の、小さな作業場は若い活気にあふれ、その様子を大ベテランの先輩たちが見守り、教えるというホッとする光景でした。野菜の選別や袋詰めが主でした。(こういう風習っていいなぁ)私は、そこにいるだけでエネルギーをもらえる感じがしました。実際、暖かな環境で過ごす学生さんたちは素直で、人懐こく話をしてくれたり、こちらが言葉を掛けるとちゃんとその人なりの答えが返ってきました。それは、若い人だけでなく、大人の方も皆そうでした。素直で良心的‥言葉に言い表せないような【日本の良さ】がその土地には息づいていました。こんな土地に生まれ、育ったらとても素晴らしい人になれるだろう、例えこの若い子たちが外に出たとしても、きっとその子の周りには暖かい関係が作られるだろう、と感じました。今は国難の時代と言われています。辛いことが多く、心を痛めたり、病
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