【教養としての読書】メアリ・シェリー「フランケンシュタイン」①
大企業産業医、かつ内科専門医のココナラドクターです。今回は映画化され、有名になったメアリ・シェリーの「フランケンシュタイン」をご紹介。【まずは作者メアリ・シェリーの紹介】1797年~1851年。政治学者の父、女性の権利を主張する文学者の母のもとに生まれる。母は出産後数日でなくなってしまい、父の再婚相手と合わず、寂しい少女時代を送る。16歳で既婚者であったパーシー・シェリーと駆け落ちをする。継母の連れ子であったジェイン(後にクレアと改名)が駆け落ちに同行する。クレアは当時ロマン主義の詩人として人気であったジョージ・バイロンの愛人となり、クレアを通じてバイロンとメアリたちの間に交友関係が生まれる。1816年、メアリとクレア、バイロンと友人たちはスイスのレマン湖畔に旅行。退屈しのぎに怖い話を順に話していくことに。この時、メアリが思いついたのが、フランケンシュタインの話であった。(バイロンの侍医ジョン・ポリドリも同行しており、吸血鬼物語を創作。のちにブラム・ストーカーがこの作品に影響を受け、「ドラキュラ」を執筆。)この頃、父親違いのファニーという姉が出生の秘密を知り自殺、メアリの長女が生後すぐなくなり、パーシーの奥さんのハリエットが投身自殺をするなど悲劇が多く起こる。次女も赤痢で死亡、長男も3歳でマラリアで死亡、第5子は流産。隣り合う生と死がメアリを早熟にし、文学作品を作らせたと言えよう。★あらすじは次回ご紹介!!
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