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二百十日

△ いくらかに早めですが頭の中は、とうに9月に突入しており そこいらの感覚でのレポート・・かなりに遅れた感がありますが、サービスにカラーのイラストを追加しております !!  ブログにて写真や画像の編集や加工を載せてきましたが、勢いだのやる気の追加気分も欲しいし・・・で、カラー・イラストで迫る今回です 話はここでコロッと変わりまして、この初秋の時期になると しみじみと思い出すのが北陸地方での <おわら風の盆> と云う行事でありまして、毎年9月1日〜3日に本祭りが実施される「おわら風の盆」は 富山市八尾町に秋の訪れを告げる行事であり、編み笠を目深に被った男女が 哀調ある音色を奏でる胡弓や三味線、越中おわら節の唄に合わせて、情緒豊かに町を粋に流しますこの鳥追い傘が色っぽく時代劇好きな人間には答えられない魅力であり、<ツヤ>とか<みやび>・・なんて言葉を背中あたりに感じてしまう訳でして 指を2本立ててピース・サインでこれぞ二本人なんて今日もやってますですよん<二百十日> と云えば真っ先にあがるのがこのお方の小説でして、中学の時に <坊っちやん> そして次に随筆の <硝子戸の中> を読みましたが、まー対象的な作品は躁鬱的で疲れました  <吾輩は猫である>は最近読んだのですが64ページ付近で脱落? まるで中に入って行けずで落ち込みましたっけ あと漱石センセの脳と胃は、現在もエタノールに漬けられた状態で 東京大学医学部に保管されているとの事ですねぇ
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「夢十夜 第一夜」のお話

かの大文豪、夏目漱石の著作に、「夢十夜」という短編集があり、私はそれが大好きだ。 「夢十夜」さえあれば、トマトジュースは何本でも飲める自信がある。 その中でも「第一夜」が特に素晴らしい。 これはラブストーリーで、男と死にゆく女の物語だ。 ー---------------------------- 女は病に臥せっており、まもなく死んでしまうと言う。 「もう死にます」と女は言う。 とても美しく、血色のいい女は、とても死にそうには見えない。 だが、もう死ぬのだ。 女は言う。 「私が死んだら庭に埋めてください」 「真珠貝で穴を掘って、私を埋めたら、星の欠片を墓標にして、その前で百年、待っていてください。きっと会いに来ます」 男は黙って頷く。 やがて女は死んでしまう。 男は、女の遺体を庭に埋める。 真珠貝で穴を掘るときに、貝の裏側に月の光が反射してきらきらと光った。 星の欠片を墓標にして、男は待った。 太陽が東から昇る。 そして西へ沈んで行った。 ひとつ、と男は数えた。 そうして、数限りない太陽を、男は見送った。 だが、女は来ない。 男が騙されたのではないかと疑い出したそのとき、墓標の下から植物の蔓が伸びてきて、男の胸の前で止まった。 先端から蕾が開き、百合の花が咲いた。 天から一滴の雫が落ちてきて、花弁にあたり、花弁は潤んで香った。 男は百合の花弁に、軽くキスをした。 見上げると、明けかける夜空にひとつ、星が光っていた。 百年はもう来ていたんだな、と、男は思った。 ー---------------------------- という話で、とにかく表現が美しいです。 男の胸の前に咲いた百合
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鬼嫁にも訳がある

突然ですが、皆さんは鬼嫁(悪妻)といえば、誰を思い浮かべますか。 テレビなんかでよく見る〇〇さんや自分の奥さんのことを嬉しそうに上げる人もいるかな。 しかし、歴史上もっとも有名な悪妻といえば、やはりソクラテスの妻クサンチッぺでしょう。 彼女は哲学者の夫の偉大さを理解しておらず「弁論の暇があったら、家事を手伝って」といったとの話や、ソクラテスに激しくまくしたて、彼が動じないので尿瓶の尿を頭から浴びせたといったエピソードがあります(ただし、後世の作り話らしい)。 これだけを読めばなかなかの猛女のような気がしますが、最近は彼女の言動にはそれなりの理由があったとして擁護する声も出てきています。 彼女が「カサンドラ症候群」に苦しんでいたから仕方がなかったとの意見ですね。 この「カサンドラ症候群」ですが、あまり聞き覚えがないと思いますので簡単に説明します。 以下、精神科医  岡田尊司氏の「カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら」を参考にしています。 まず、語源となっている「カサンドラ」は、ギリシア神話に登場するトロイの王女の名前です。 太陽神アポロンに愛されたカサンドラは、アポロンから予知能力を授かります。 しかし、その能力でアポロンに捨てられる未来を予知したカサンドラは、アポロンの愛を拒絶したので、怒ったアポロンに「カサンドラの予言を誰も信じない」という呪いをかけられました。 その結果、カサンドラは真実を知って伝えても、人々から決して信じてもらえなくなったのです。 しかし、ギリシア神話の神さまって本当に酷いですね。 なにかというと、嫉妬や恨みで呪いをかけまくり。 それはいいとし
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悪妻の本当の理由

突然ですが、皆さんは悪妻といえば、誰を思い浮かべますか。 テレビなんかでよく見る〇〇さんや自分の奥さんのことを嬉しそうに上げる人もいるかな。 しかし、歴史上もっとも有名な悪妻といえば、やはりソクラテスの妻クサンチッぺでしょう。 彼女は哲学者の夫の偉大さを理解しておらず「弁論の暇があったら、家事を手伝って」といったとの話や、ソクラテスに激しくまくしたて、彼が動じないので尿瓶の尿を頭から浴びせたといったエピソードがあります(ただし、後世の作り話らしい)。 これだけを読めばなかなかの猛女のような気がしますが、最近は彼女の言動にはそれなりの理由があったとして擁護する声も出てきています。 彼女が「カサンドラ症候群」に苦しんでいたから仕方がなかったとの意見ですね。 この「カサンドラ症候群」ですが、あまり聞き覚えがないと思いますので簡単に説明します。 以下、精神科医  岡田尊司氏の「カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら」を参考にしています。 まず、語源となっている「カサンドラ」は、ギリシア神話に登場するトロイの王女の名前です。 太陽神アポロンに愛されたカサンドラは、アポロンから予知能力を授かります。 しかし、その能力でアポロンに捨てられる未来を予知したカサンドラは、アポロンの愛を拒絶したので、怒ったアポロンに「カサンドラの予言を誰も信じない」という呪いをかけられました。 その結果、カサンドラは真実を知って伝えても、人々から決して信じてもらえなくなったのです。 しかし、ギリシア神話の神さまって本当に酷いですね。 なにかというと、嫉妬や恨みで呪いをかけまくり。 それはいいとして、心理
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日々の叡智(2020/06/02)

「日々の叡智」 新型コロナウイルス感染症による社会的混乱・不安が収束するまでを目途に、原則的に毎平日、偉大な人物たちのことばをアップします。 このような時代(とき)だからこそ、皆さんが、毎日わずかな時間でも心を落ち着かせることができ、また、皆さんの心に響くことばと出会っていただくことができれば、幸いです。 「哲学ダイアグノーシス Philosophical Diagnosis」 チャンネル登録をお願いいたします。
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ソフトランディングの難しさ

日航123便が横田基地への強行着陸を断念した時、高濱機長は腹を決めたはずです。もはや山に強行着陸するしかない。樹木をクッション代わりにして山の斜面をなめるようなイメージでしょう。しかし、もはや機体を水平に保つのが難しく、最後は山の斜面にそのまま突っ込むような形になってしまったのでしょう。では宮澤賢治の場合はどうでしょうか。妹のトシは賢治にとって最愛の人です。妹とか美人とかよりも賢治の文学の唯一にして最大の理解者。つまり文学上の同志を失った賢治が書けなくなってしまったわけです。そしてトシの魂を追って賢治は遠く樺太まで足を伸ばします。当時は列車で行けたのですね。しかしながら賢治はトシの魂に会うことができず、帰路につく列車の中で銀河鉄道の夜を構想するわけです。賢治は別に自分が復活するために書いたわけではないでしょう。何が何でもトシの生きた証を書き残したいという一念だったのではないでしょうか。結果的には賢治の復活へとつながっていくのですが、おそらくは賢治でなければ絶対に書けない物語といえます。夏目漱石がこころを書いた時は26歳。当時は徴兵にとられるぎりぎりの年齢でした。漱石が日露戦争に従軍していないのは丸谷才一が言うように徴兵逃れをしたからではありません。漱石の長兄が気をきかせて漱石の籍を北海道に移したからです。当時は良家の人たちの徴兵逃れの裏技として使われました。確かに漱石は日露戦争に従軍していませんが、こころという不朽の名作を後世に書き残しました。漱石は当時のエリートです。ということは漱石は国家を背負っているのです。国家を背負っている男が日露戦争に従軍できないということは面目を失う
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【教養としての読書】夏目漱石「こころ」

大企業産業医、かつ内科専門医のココナラドクターです。戦後(昭和31年)から現代に至るまで高校の教科書に掲載されていますが、皆さん内容を覚えていらっしゃいますか?孤独や生きづらさといった心情が描かれ、今の日本人も共感できる内容になっています。「こころ」は文庫本発行部数1位!!夏目漱石が47歳のときの作品。東京朝日新聞新聞に連載後、出版された。(文庫本発行部数第2位は太宰治の人間失格)
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