中小企業経営のための情報発信ブログ105:企業の生産性が上がらない理由
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。きょうは、「企業の生産性が上がらない理由」について書いていきます。菅元首相のプレーンであったアトキンソンは「生産性の低い中小企業の淘汰」をもくろんでいましたが、今なおアトキンソンの信者は多いので、中小企業もうかうかしているわけにはいきません。今日は、その「生産性」とは何か、どうすれば「生産性」を上げることができるかという話です。
新型コロナ禍で、働き方が大きく変わり、会社と社員、組織と人を取り巻く環境は大きく変化しています。何が正解か分からない状況で、経営者はもとより社員も含め、皆が手探りで模索しているというのが現状でしょう。
働き方改革の流れもあって「生産性の向上」が日本企業で叫ばれていたのはコロナ以前からですが、「生産性」という言葉を「いかにして業務時間を削減しつつ、今の品質レベルを維持するか」という「効率性」と同じ意味の言葉と勘違いしている人も多いのです。
「生産性」というのは、「投資に対してどれだけの成果が出せたのか」という指標です。少ない投資でより多くの成果を挙げれば生産性は高くなります。一方で「効率性」というのは、「時間や費用にかかわるコストを下げて投資の量を下げること」、つまり生産性を高めるための一つの方法にしかすぎません。
本来の生産性は、「生み出されたアウトプットに対して、どれくらいのインプットを使用したか」という概念で、単にインプットを少なくすることを考える効率性とは異なる概念なのです。
生産性の構成要素である「アウトプット」と「インプット」の2つに分けて、生産性向上にアプローチしていきます。これには、①「アウ
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