中小企業経営のための情報発信ブログ240:世界で最もイノベーティブな組織の作り方
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。さて、今日は、山口周著「世界で最もイノベーティブな組織の作り方」(光文社新書)を紹介します。山口氏は、電通・BCGを経て、現在は組織開発を専門とするグループに参画し、イノベーション、組織開発、人材・リーダーシップイクセリなどを行ないながら、多くの著書も出しています。
この本は、「もともと創造性の高い日本人なのに、なぜイノベーションに不向きなのか?」をいうことを切り口に、イノベーションを生み出すための組織とリーダーシップのあり方を教えてくれる本です。イノベーションとリーダーシップという山口氏の専門分野の知識をもとに、さまざまなエピソードと事例を交え、組織論やリーダーシップ論についてのヒントが得られる内容になっています。
Ⅰ:日本人は個人としてはイノベーティブだが、組織がボトルネックになっている
Ⅱ:イノベーションを推進知るのは「若手」か「新参者」
Ⅲ:好奇心駆動型のアントレプレナーに課題優先型のエリートは勝てない
Ⅳ:リーダーは「決め方」を決める
Ⅴ:優れた集合的意思決定は個人超える
など、興味深い論点が語られています。
1.共感を生み、イノベーションを起こす「ビジョン」
山口氏は、イノベーションを起こせる組織の特徴として、明確な「ビジョン」の存在を挙げています。多くの日本企業で、「ビジョン」が掲げられていますが、ビジョンを掲げる目的は何でしょうか。
組織は愛情を注げる同じ志を持った仲間で支えられています。逆に言えば、社員の志を一つにまとめ上げるビジョンやミッションが示されていない会社や組織は、社員がバラバラに好き勝手
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