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パズルのピース

今、読み進めている本は、これきいろいゾウ(西加奈子著 小学館文庫)たしか、宮崎あおいと向井理が主演して映画になっていた。予告のポスターを眺めた覚えはあるが、見損なってしまった。だから本屋でこのタイトルと黄色を発見すると、すぐに中身をパラパラとめくっていた。「なんか、いい」、ふわっとしているのに時折り突き刺さる言葉がある。小説なんて書かなくても生きていけるような気がするし、なのに書かずにおれないことに安心もしている。東京から逃げてきたようにも思うし、東京を捨ててきたようにも思う。何せ心が平らになっている。雨が降ることや、トマトがなることにとてつもなく大きな意味があって、だから僕が東京に対して思っているセンチメンタルな気持ちや、残してきた思い出がとても瑣末なことに思える。誰か全く違うほかの人の出来事のようだ。こんな言葉も書き留めたくなる。小説は内容がどうこうというより、読んでる間が引き込まれる体験となる。 役に立つとか立たないとか関係ない。私の「きいろいゾウ」の「ツマ」は宮崎あおいであり、「ムコさん」は向井理だ。二人の話す言葉が聞える。 映画を知らない読者にはどう映るだろう。 それぞれが、それぞれの「ツマ」と「ムコさん」を作り上げる。読者の数だけ「きいろいゾウ」がある。「きいろいゾウ」に夢中になっていると、なぜか全然違うジャンルの文章を読みたくなった。そんな時に選んだのが、コミュニティデザインの時代。コミュニティデザインの時代(山崎亮著 中公新書)整理されていなかった近未来への不安が丁寧に描かれている。そして、掃除がてら本棚に横づけされた本を手に取れば、またパラパラとページをめくっ
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