中小企業経営のための情報発信ブログ298:何でも会議で決めるのは間違い
今日もブログをご覧いただきありがとうございます。何でも会議にかけて議論して決めようというのは、健全な組織のように思えてきます。しかし、そこに大きな落とし穴があるのです。実際のところ、これまで起こった企業の不祥事や誤った方向転換は、個人の独断で行われたものではなく、正式な手順を踏んで決定されたことが多いというのが事実です。
会議でみんなで話し合えば、おかしな決定は避けられるというのは間違いなのです。逆にみんなで話し合うとおかしな決定になってしまうのです。会議だからこそ、いい加減な案件でも通ってしまうのです。その理由の一つは責任の所在です。「会議で決まった通りにやっている」ということで誰もが「自分の責任で行動している」という当事者意識を持っていないということです。会議で決められたとおりに行動して支障が出ても、「会議で決まったことだから」と誰も考え直したり修正・改善したりしないままに進め、さらに傷口を大きくしてしまいます。
このように、会議にかけることで責任の所在があいまいになり、おかしなことが通りやすくなるのです。会議で話し合って決めたという体裁をとれば、当事者意識が希薄になって何かマズいことが起こっても、自分の責任ではないと気楽にいられるのです。こうした責任の分散心理が無責任体質を生み出します。日本の企業では下から上まで書類が回るにつれて決裁印が押されていきます。それにつれて責任が分散し、誰もが自分が決めたという意識を持たなくなるのです。
また、会議では、提案者の力関係が影響し、いい加減な案件も他の参加者が忖度して通ってしまうことが往々にしてあります。そして提案者自身も「会議で決
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