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練馬でジェロニモにタカられた話

僕はお金を意味もなく払いたくない。1円たりともである。それは普通の人だってそうだと思う。1円あげるのは別に惜しいと思わないが、1円あげるためにお財布をフトコロから出す手間の理由が見つからないのだ。そう、重要なのは理由なのだ1円ですら理由が見つけるのを結構苦労する。のに!!時々「手間の理由」とか、そう言うのをを軽々飛び越えて見せる人がいる。それは数年前である練馬駅の改札を出て千川通りに出ようとしたところで、おばあさんに声をかけられた。彼女は長い白髪のワシ鼻が大きい──言ってみればジェロニモのような厳つい顔立ちの老女であった。彼女は言った。「兄ちゃん、50円、くれ!」「は?」と僕は聞き返した「な、なに?なんで?」と。彼女はきっぱりと言った「ジュース買うのに金がないんだ。だから、兄ちゃん、くれ!」僕は一瞬何言ってるのか判らなかった。ていうか、誰この人?だいたいなぜこんなに堂々と要求してるの?僕は何かよく判らず曖昧な笑いを浮かべながら言う。「ご…50円?…い…いや、さっき使っちゃってね。100円玉しかないから。悪いな。」すると間髪入れずに彼女は言った。「100円でもいい!」「………なんでだよ」彼女は100円を「100円『でも』いい」と大威張りで要求するが、100円でもいいじゃねえよ!!そりゃ50円より100円のほうがいいだろうが!!この場合どう考えても僕があげる立場…つまり「僕のほうが上」というイニシアチブを持っている状況なのに、不思議なことに彼女の中では逆転してるっぽいのだ。そして決定的に不思議なことは、僕は財布の中から100円を出し彼女にあげたのである。 普段、1円あげるためにお財
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アヴォンリーの老女

つい先日、私の知り合いの70代独身女性から相談を受けました。 その相談内容をこんなところで暴露するのもなんかどうかと思うんですけど・・・タロットのお客さんじゃないし、彼女はネットをやらないのでまずバレる心配がないので、こんなところで暴露しちゃいますね。 だって、かわいいんですもん。 まるで、「赤毛のアン」のエピソードの一つにでも登場しそうなお話なんです。 彼女は独身、一人暮らしです。ずっとご両親と暮らしてましたが、結構前にお父さんが亡くなっており、お母さんも数年前に他界。 今は大きな家を引き払ってマンション暮らしです。 親戚はいるようなんですが、疎遠になっているそうです。まぁ、ご両親のつながりがなくなれば、兄弟やいとことはいえ、それぞれの家庭の方が大事になって疎遠になってしまうものですよね。 一人寂しく暮らしているようですが、資産家のようでお金には不自由していないようです。それで、あっちこっちと友人を訪ねたり、旅行をしたりもするようですが、ここ数年はコロナこともあって、家にこもりがちだったそうです。 そういう寂しい生活、マンションでのご近所さん付き合いも希薄な中、それでも行違う時に挨拶をする程度、ごみ捨てのついでに一言二言会話をする程度の交流はある。 で、同じマンションに今年から大学生になった娘さんのいるご家族があるそうなんですね。 その娘さんは、挨拶もきちんとできる優秀なお嬢さんらしく、老女さんは好感を持っているご様子。 何かのきっかけで、最近、彼女はそのお嬢さんが大学で茶道クラブに入ったことを知るのです。そして、お茶会があるらしいという情報をゲット。 さらに、そのお茶会に着
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