「英語学習の出発点~発音のポイント~④」 第3章 アクセント(accent、強勢)とイントネーション(intonetion、声の抑揚)
(1)単語のアクセント
日本語は「高低アクセント」なので、ボソボソしゃべっても聞き取れますが、英語は「強弱アクセント」なので、日本語よりもはるかに強くはっきり発音しないと、理解ができません。実は「発音=音+アクセント」なのですが、東後勝明早稲田大学教育学部教授(元NHKラジオ英会話講師)は「場合によっては、アクセントは音以上に大切だ」として、次のようなエピソードを紹介しています。
それによれば、アメリカの賑やかな食卓で、アクセントの位置を違えて「ポティトウ」と言う代わりに、「ポティトウ」と言うと全く通じなかったのが、今度はアクセントは正しく、子音を違えて「モメィトウ」とやってみると、驚いたことにすぐに分かったことが何度もあったということです。このエピソードから、英語は如何にアクセントに依存しているかが分かりますね。
また、発音記号とアクセントの両方に言えることですが、英語の発音をするための筋肉の動かし方を習得する必要があります。日本人が英語をスムーズにしゃべれない理由は、いわゆる「英語脳」(「英語の論理」を使いこなせる)の欠如に加えて、舌・歯・口・喉などを動かす「英語筋肉」の欠如があると指摘されています。やはり、発音記号とアクセントは実際に何度も口にしてみて、筋トレする必要があるわけです。
(2)句動詞のアクセント
句動詞の場合、動詞に組み合わされた前置詞の方にアクセントが置かれます。次の例で確認しておきましょう。
I want to shut up.(君には黙って欲しい。)
You should put that away somewhere.(それをどこかへしまって
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