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修士論文でチャレンジしてほしいこと!

こんにちは!心理学研究員の原です。今回は修士課程の学生に修士論文を書くときにチャレンジしてほしいことを書いていきたいと思います。私自身,ココナラのサービスを始めて修士論文をみる機会が増えました。出身の大学院の博士課程にいたときには修士論文についていろいろと相談に乗ったり一緒に分析してきたのですが,そのときからその人の研究色を生かすことを心がけてきました。ココナラでも同様にご依頼を受けたらその人の研究色を大切にしています。なので,「ここの視点が足りないのでは?」「ここにはこれが必要だよね」と思ってもあまり言わないようにしているんです。卒業論文の添削のご依頼を受けた時には結構,いろいろなコメントを入れるのですが,せっかく大学院に行ったからには自分の研究色を大切にしてほしいと思っています。ところで心理学の研究は量的研究と質的研究に分かれます。量的研究は質問紙法などでデータを取りそれを統計にかけて心理を明らかにする研究方法の一つです。他方,質的研究はさまざまありますが,私の周りで多かったのは半構造化面接をするなどしてそこから得られたデータをM-GTAやKJ法などで分析して心理を明らかにしてきます。私としては量的研究よりも質的研究の方が得られたデータ内容から心理の特性や本質が見えるのではないかと思っていますが,研究領域がワーク・ファミリー・バランスなのでアメリカの先行研究を読みながら量的研究ばかりしています。博士論文で質的研究をやったのですが,その難しさに苦しめられながら量的・質的の両方を経験できたことはいいことだなと思っています。量的研究を行う修士課程の学生にチャレンジしてほしいことは
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心理学系大学院修士課程の1日を紹介!

こんにちは!心理学研究員の原です。今回は修士課程1年のときの生活を書いていきたいと思います。■一人暮らしを始める実家が神奈川にあるので白百合女子大学まで通えず、白百合女子大学から徒歩20分のところにあるアパートを借りました。かなりのボロで洗濯機は外だったのですが、家賃が4万円で安い+シャワールームとトイレが別だったのですぐに決めました。そのときは、安いことしか考えていなかったのですが、実際に住んでみると玄関のドアがすき間だらけで廊下の様子がみえたり、夏はどれだけキッチンをきれいにしていてもGが出たり、1つ隣の人が中国人で話し声がうるさかったり、2つ隣の部屋の人が叫んでいたり、真下の一階からは23時頃からお経を読む声が聞こえてきたりetc...となかなか経験できない生活を送ることができました。おばけは苦手なので事故物件でない点がよかったです。食費を減らそうとキャベツの外の葉っぱをたくさんもらってきてキャベツ料理を作ったりしていました(^^;■修士課程1年の1日修士課程のときの過ごし方について述べさせていただきます。7時 起床8時 徒歩か自転車で通学(そのときの気分で決めてました)8時半~9時 今日の授業の予習+朝食9時~10時半 授業10時半~13時 修士論文に使う文献研究・研究計画を立てる+昼食13時~14時半 授業15時~18時 図書館でアルバイト18時~21時 修士論文に使う文献研究・研究計画を立てる+明日の文献研究準備21時半 帰宅+夕食23時 就寝だいたいこんな感じの生活を送っていました。朝、バタバタするのが嫌で白百合は8時開門なので8時に着くようにしていました。授業な
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博士課程の卒業には2種類あるて本当?

大学は「卒業」、修士は「修了」と言いますが、博士課程はいかがでしょう?博士課程ももちろん「修了」はありますが、もう一つ「満期取得退学」という言葉を目にします。これは大学でいう「中退」ではなく、博士課程の全過程を納めたという意味で表記されるものです。大学院では博士号取得までに二つの関門を突破しないといけません。一つ目は「単位の取得」です。こちらはそれぞれの大学院で定められている課題をこなすことで取得できます。博士課程の単位取得は研究活動を中心に行えるようなカリキュラムのため大学や修士課程と比べても格段に少ない単位で修めることができます。単位を取得しただけでは博士号はもらえません。二つ目の関門として「博士論文の執筆」が待っています。単位を取得し、なおかつ博士論文を執筆して審査に合格することで博士号が初めて与えられるのです。簡単なように聞こえますが、博士論文を執筆するまでが非常に困難、、、博士号を執筆するためには「博士論文執筆資格」を得なければならず、その資格取得要件が各大学院に設定されているのですが、これが厳しい。最低でも「第一執筆の査読論文を1篇以上」くらいには設定されています。査読論文は通るのに時間がかかり、私も投稿から査読通過まで9か月かかったこともあります。執筆資格は1年間有効のため博士課程の3年間で博士号を取得して修了するには2年目の春には執筆資格審査を通過する必要があります。となると1年目の夏には研究論文の枠組みはできてないといけないわけで、、博士号取得への旅は進学時から始まっているんですね。無事に執筆資格審査を通過しても、もちろん肝心の博士論文が書けないと意味がありま
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修士課程に毛が生えたのが博士課程だと思ったら大間違いだった話

大学院には「修士課程」と「博士課程」に2課程があります。大学によっては「博士課程前期(修士)」と「博士課程後期(博士)」だったりします。大学院へ進学しようと色々調べると「修士課程2年のコース」と「博士課程3年のコース」みたいな表記を目にします。大学生の私は「なるほど修士課程の2年に加えて1年余計に大学院に通えば博士号が取れるのか」と博士課程の書類を取り寄せるわけですが、書類に目を通すと自分の勘違いに気が付きます。大学院の博士課程は修士課程を修了していないと進めません。修士課程の2年間を修了した後に博士課程の3年間が待っているんですね。つまり博士号を取るためには最低でも5年はかかるわけです。大学を卒業するのが早くても22才と考えると博士号を取って社会に出るのは30才手前、、、それでも大学院で学ぶ価値は大いにあります。大学院進学についても相談を受け付けています。
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学位論文は研究テーマに始まり研究テーマに終わる

論文を書くときはテーマを決めます。 研究は常に新規性を求められるので、我々研究者は常に新しい研究テーマを探しています。 「これは新しいテーマになりそうだぞ!」と良いネタを見つけてもよく調べたら50年以上前に研究されていたテーマだったなんてことは珍しくありません。 研究テーマを探してどんどんニッチな分野を追求しますが、研究指導をしていると受講生の陥りやすい思考があることに気づきました。 研究の打ち合わせの時、受講生は研究テーマの候補を持ってくるのですが、私は決まって「研究のテーマを決めた理由」を聞きます。 すると決まって「今までこの研究が行われていなかったから」と返事が返ってきます。 研究テーマの設定理由が「今までやられていないから」ということでは論文を執筆しても審査に通らない可能性が高いです。 そもそも研究の世界では「新規性(新しいこと)」に加えて「汎用性(使えること)」が重要視されます。 「今までやられていない」というのは言葉を換えれば「今までやる価値がなかった」ということです。 「ドリルを売りたければ穴を売れ」という言葉があります。 「ここに穴を掘れば埋蔵金がわんさか出てきますよ」と聞けば別に売り込まなくてもドリルが売れるという理論です。 「ここに穴を掘ってください」と言われて理由を聞いたら「ここに穴がないからです」と言われても全く穴を掘る気にはならないですよね? この話では埋蔵金を掘り当てるための穴が「価値」でありその価値を得るためにドリルを必要とするだけです。 ドリルは穴を掘る「手段」であり、研究は価値のある発見をするための「手段」でしかありません。 研究活動を行うには
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学会発表貧乏という負のスパイラル

研究仲間からよく「一緒に学会発表しましょう!」と誘われます。嬉しいようで少し複雑な気持ちになります。学会発表は学会員のための研究発表の場なので学会員以外は参加料がものゴッツ高くなります。まずは入学会で5,000円、年会費が8,000円、学会員参加料が10,000円みたいな。しかも受講生が入っている学会はバラバラのため受講生と一緒に学会発表しようとなると年間何個の学会に入らないといけないのか((((;゚Д゚)))))))というわけで受講生の積極的な研究活動を陰ながら支援することを徹底しているわけです。
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