修士論文でチャレンジしてほしいこと!

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こんにちは!
心理学研究員の原です。

今回は修士課程の学生に修士論文を書くときにチャレンジしてほしいことを書いていきたいと思います。

私自身,ココナラのサービスを始めて修士論文をみる機会が増えました。
出身の大学院の博士課程にいたときには修士論文についていろいろと相談に乗ったり一緒に分析してきたのですが,そのときからその人の研究色を生かすことを心がけてきました。
ココナラでも同様にご依頼を受けたらその人の研究色を大切にしています。なので,「ここの視点が足りないのでは?」「ここにはこれが必要だよね」と思ってもあまり言わないようにしているんです。卒業論文の添削のご依頼を受けた時には結構,いろいろなコメントを入れるのですが,せっかく大学院に行ったからには自分の研究色を大切にしてほしいと思っています。

ところで心理学の研究は量的研究と質的研究に分かれます。量的研究は質問紙法などでデータを取りそれを統計にかけて心理を明らかにする研究方法の一つです。他方,質的研究はさまざまありますが,私の周りで多かったのは半構造化面接をするなどしてそこから得られたデータをM-GTAやKJ法などで分析して心理を明らかにしてきます。
私としては量的研究よりも質的研究の方が得られたデータ内容から心理の特性や本質が見えるのではないかと思っていますが,研究領域がワーク・ファミリー・バランスなのでアメリカの先行研究を読みながら量的研究ばかりしています。博士論文で質的研究をやったのですが,その難しさに苦しめられながら量的・質的の両方を経験できたことはいいことだなと思っています。

量的研究を行う修士課程の学生にチャレンジしてほしいことは,共分散構造分析を行うということです。これまで重回帰分析が主流でしたが,共分散構造分析が最近ではメジャーになっているのでチャレンジしてもらいたいです。私の研究は共分散構造分析やこの分析の一種類である多母集団同時分析が中心です。これらの分析方法を知っているだけで研究レベルが格段に上がります。重回帰モデルも共分散構造分析を用いて行うことはできるのでチャレンジしてほしいですね。よく教員には,「共分散構造分析を用いてこそ修士論文のレベルまで上がる」と言われました。とても難しい分析ですが,やりがいはあります!共分散構造分析でわからないときにはご相談に乗りますからね!ぜひチャレンジしてみてください(*^^*)

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