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卒業袴・二尺袖・小振袖

 仕立屋からの見方ですので、着付けの先生とは、意見が違うかもしれません。根本的に、違うんじゃないの? っていう突っ込みはなしにして、へぇ~、と、生暖かく笑ってもらえると、助かります。 世に聞く、「卒業袴」というカテゴリーの袴はありません。袴といえば、男物の「袴」か、女性のはく「女袴」。女袴と区別するために、あえて、男袴ということもあります。 仕立て方で分ければ、「馬乗り」か「行燈」。 あとは、多少、形は変わるけれど、用途によって名前が変わります。 舞に使う、仕舞袴、剣道に使う剣道袴、神主さんやお坊さんが使用する、切袴、道中袴、差袴(さしこ)、巫女袴、指貫等々。 道中袴は男物の馬乗り袴であるし、剣道袴も、寸法が違うだけの馬乗り袴。女袴は、切袴から派生したものだと聞きますから、女袴は、切袴、巫女袴と酷似した作りになります。 そこから、卒業式に使うだけのための女袴を卒業袴と呼ぶのだろう、と見当は付きます。見当は付きますが、じゃあ、女袴と卒業袴と、どう違うのか、何故区別するのか、は、ちょっと、わかりません。 着物はレンタル業界が旺盛の昨今、一度着るだけに高価な着物を購入するのももったいないから、わかりやすく卒業袴と銘打って貸し出しを始めたのが最初なのでしょう。 袴単体では着ることはできませんので、それにセットになる小紋の、袖の長い半着を、二尺袖と名付けたのでしょう。と推察します。 つまり、小振袖と二尺袖は、同じではない。 そう考えると、まあ、それはそれでありなのかな。 では、どう違うのか。小振袖 袖丈1尺7寸以上2尺3寸ぐらいまでの袖の長い小紋。 十代の娘時代に着る着物です。 仮絵羽の
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寸法について

 昔は、と言っても、四半世紀ほどのことですが、まだ、嫁入り道具に、着物一式をギリギリ揃えていたころのことです。 着物は、すべて寸法が一緒ではありませんでした。それぞれの用途に合わせて寸法を変えています。 カクテルドレスがTシャツと同じ首周りではないように、袖ぐりも普段着とは違うように、着物も違うのです。▶袖丈 柔らか物、あるいは、たれ物とも呼ばれる小紋や色無地は、柄によってはちょっとしたかしこまった場所にも着ていけるので、これを基準にします。動きやすさと振りの捌き易さを考慮します。 多くは、1尺3寸ですが、当然、身長によって前後します。~140cm → 1尺2寸140cm~155cm → 1尺2寸5分150cm~165cm → 1尺3寸160cm~170cm → 1尺3寸5分165cm~    → 1尺4寸  部分的に重なるところは、体型によっても、また、好みによっても前後しますので、その含み分です。 訪問着は、普段着と違って、カクテルドレス格になるので、動きやすさは求めていません。むしろ、優雅さが欲しいので、これに+2寸。 逆に、紬や大島などの織の着物になると、今度は活動的になるので、優雅さは必要ありません。長すぎる袖丈は仕事の邪魔になるので、基本の袖丈-1寸。 紬や大島は、普段着として着倒す勢いで着るので、袖底が痛みやすいことから、特に短くしないで、傷んだそばから切り詰めていくこともあります。 また、10代であれば、基本の袖丈が1尺5寸ぐらいになります。かわいらしくてよいです。 長襦袢が合わなくなるとのご意見を頂きますし、それには同意しますが、よく考えてみたら、結婚式のドレ
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