【そのエネルギー、違うことに向ければ?】
人は、危機に直面したり、痛みや葛藤を
感じると、自分を守るための防衛反応が
働く。これを「防衛機制」というのだが、
13の「防衛機制」の中から第8回目の
今日は、「昇華」を取り上げて話したい。
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この「昇華」とは「個人的や社会的にも
抑圧したい強い感情や衝動欲求(性的・
攻撃的)を、直接的に発散するのを避け、
社会的、文化的に受容される好ましい形
に変換し発散させる無意識的な心の働き」
であり、学生なら、大暴れしたい欲求を
何かのクラブ活動に打ち込んで解消する、
私のような悩める大人は、世間に対する
鬱屈した気持ちを心理学を学んで、心の
健康を守るべく心理カウンセラーとなる、
このように、ともすれば性的・攻撃的な
方向に走りがちな感情や欲求を、健全な
形へと軌道修正することを言うのである。
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「白い巨塔」の主人公・財前五郎も学生
だった頃は、いつも飢えに苦しみ、性的
欲求に苛まれ、一時期、看護師と関係も
持っていたが、将来を考えるとそういう
ことではいけないと一念発起し、全ての
感情や欲求を勉強に向けてがむしゃらに
努力したことが周囲に認められて出世の
足掛かりとなっていくのである。これは、
小説の中の話だが、俗物的な欲望に走る
より、健全に社会の中で自己実現を図る
ことが本来の姿だと言われているようだ。
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私のこれまでの人生には、世間に対する
鬱屈した気持ち、不満、欲求が多くある。
強い感情や衝
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