【そのエネルギー、違うことに向ければ?】

記事
学び
 人は、危機に直面したり、痛みや葛藤を
 感じると、自分を守るための防衛反応が
 働く。これを「防衛機制」というのだが、
 13の「防衛機制」の中から第8回目の
 今日は、「昇華」を取り上げて話したい。
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 この「昇華」とは「個人的や社会的にも
 抑圧したい強い感情や衝動欲求(性的・
 攻撃的)を、直接的に発散するのを避け、
 社会的、文化的に受容される好ましい形
 に変換し発散させる無意識的な心の働き」
 であり、学生なら、大暴れしたい欲求を
 何かのクラブ活動に打ち込んで解消する、
 私のような悩める大人は、世間に対する
 鬱屈した気持ちを心理学を学んで、心の
 健康を守るべく心理カウンセラーとなる、
 このように、ともすれば性的・攻撃的な
 方向に走りがちな感情や欲求を、健全な
 形へと軌道修正することを言うのである。
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 「白い巨塔」の主人公・財前五郎も学生
 だった頃は、いつも飢えに苦しみ、性的
 欲求に苛まれ、一時期、看護師と関係も
 持っていたが、将来を考えるとそういう
 ことではいけないと一念発起し、全ての
 感情や欲求を勉強に向けてがむしゃらに
 努力したことが周囲に認められて出世の
 足掛かりとなっていくのである。これは、
 小説の中の話だが、俗物的な欲望に走る
 より、健全に社会の中で自己実現を図る
 ことが本来の姿だと言われているようだ。
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 私のこれまでの人生には、世間に対する
 鬱屈した気持ち、不満、欲求が多くある。
 強い感情や衝動欲求(性的・攻撃的)も
 その中に含まれている。想像してみると、
 どれだけの恨みのある奴どもを、鈍器で
 殴り、首を絞めて殺していることだろう。
 それを、四年前、他者の心の健康を壊す
 ような今の職場環境に問題があるとして、
 殺したいほどの強い怒りのエネルギーを
 メンタルヘルス、カウンセリングの勉強
 に向けることで発散することに成功した。
 今の学びと、カウンセラーであることの
 誇りが、私を健全な方向に導いてくれる。
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 世の中には、有り余る力を持て余すのか、
 力の使い方を知らないのか、随分愚かな
 暴れ方をする人が多い。そういう人には、
 こう言ってやりたいものだと思っている。
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 そのエネルギー、違うことに向ければ?
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
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