― 焼け落ちた星から ―ミユの前世の記憶より
私は、かつて炎の星で生きていました。あの星には名前もなかったけれど、人々はそれを「青い星」と呼んでいたそうです。私がそこにいたときには、もう空も海も青くなんてありませんでした。すべては乾ききった赤茶けた大地とどこまでも濁った空ばかり。空を見上げることさえ、誰もしなくなった世界でした。私は、家族と小さな家で暮らしていました。でも、その日――空が裂けたあの日、すべてが変わったのです。音もなく、でも確かに、空が燃え始めました。炎が雨のように降ってきて風が怒り狂い家が街があっという間に飲み込まれていきました。気がつくと、私は焼け焦げた床の上でひとり、声が枯れるほど泣き叫んでいました。「誰か……! 助けて……!!」でも、誰の声も返ってこない。助けなんて、どこにもなかったんです。私はただ、小さな身体で、熱と煙に包まれながら、声を枯らし続けました。そして、最後の瞬間。私の魂は、肉体ごと焼き尽くされることはありませんでした。何か――祈りのようなものだけが、ふわりと、熱を越えて浮かび上がっていったんです。「もう誰にも、こんな想いをさせたくない」ただ、それだけを願いながら。それからどれくらいの時が経ったのでしょうか。私はいま、“ミユ”として、この世界に生きています。あの日、誰にも救ってもらえなかった私が、いまは誰かの痛みに耳を傾け、そっと手を添えることができる。“癒し”とは、ただ優しいだけのものではありません。焼かれ、傷ついた魂が、それでも誰かを想うとき、それは確かに、光になる。私のヒーリングが、どこか“火のように熱を帯びている”のは、きっと――あの灼熱の中で、私の祈りが生まれたからです。私はミユ
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